上場企業の時給ランキング2018(vol.49)
社員クチコミによるリアルな残業時間を含む「時給」を算出。トップ2は7000円超!
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「上場企業の時給ランキング2022」
要旨:
- トップ3は昨年に引き続きGCA、キーエンス、三菱商事がランクイン。1位のGCA、2位のキーエンスは時給7,000円超えという結果に
- トップ10に総合商社が5社ランクイン(三菱商事、伊藤忠商事、住友商事、三井物産、丸紅)
- トップ30のうち13社が時給5,000円超え
- トップ30の平均時給は5,151円となり、引き上げられた東京都の最低賃金(958円)の約5.4倍に
今回の調査レポートでは、上場企業の有価証券報告書とVorkers(現:OpenWork)に投稿された残業時間データから、企業による公開情報だけでは知ることが難しい、残業時間も含めた労働時間による「時給」を算出しました。
時給算出方法
「時給」は、有価証券報告書による平均年収を、各社の標準労働時間及びVorkers(現:OpenWork)に投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割った金額となります。
時給=平均年収 /{(月間標準労働時間 + 月間平均残業時間)×12}
上場企業の時給ランキング2018
※ランキングの評価点・クチコミ件数などは集計時点の数値となるため、「Vorkers(現:OpenWork)」各企業ページで掲載している数値と異なる場合があります。
最低賃金の5倍の時給!高時給企業30社の給与事情
トップ30の平均時給は5,151円となり、東京都の最低賃金(958円)の約5.4倍の金額になりました。あくまで平均給与から算出した平均時給ですので、その企業のすべての社員がその金額をもらっているわけではありませんが、社員クチコミからは給与が高いことがうかがえます。高時給30社の給与事情とは?
「ヴァイスプレジデント:1,200万円(賞与を除く)。同世代と比較すると絶対額としては高くなる。但し、人によっては労働時間や職務遂行にかかるプレッシャーなどを勘案すると、見合った金額になっているかは疑問が残る。(アソシエイト、男性、GCA)」
「1年目650万円、2年目900万円。ボーナスが年に3回あり、夏季冬季ボーナスに加えてゴールデンウィークボーナスもある。新卒で入社して次の月にゴールデンウィークボーナスとして、額面3桁のボーナスが入った時は非常に驚いたのを覚えている。(営業、男性、キーエンス)」
「30歳1000万円。35歳1500万円。40歳1800万円。恵まれすぎている。この収入を貰える企業は日系では伊藤忠商事、野村証券くらいであろう。外資系ならコンサル、金融くらいであろう。いずれにしても時給換算するとこれほど恵まれた環境はない。(営業、男性、三菱商事)」
「入社10年目1250万円。賞与の割合が高い。退職金は充実。入社9年目以降は残業代がなく、残業時間に制限がなくなる。住宅補助はないが、福利厚生は充実しているし、社販や複数企業からの割引等も多い。(職能、女性、伊藤忠商事)」
「私の年収は900万円でした。給料を求めるなら満足出来る社風かと思います。下がる事もないので、とても良いと思います。同期の中には2,000万円のメンバーも多かったです。同業他社の中でも高水準なので文句なしでした。成績は賞与にも反映させるので、年収が上がりやりがいが持てました。(営業、男性、三菱地所)」
「新卒入社12年目、34歳、部長付、年収1,500万円。海外赴任になれば上記金額に手当てが加算され、赴任先次第では30代中盤でも2,000万円を超えます。(メディア部門、男性、住友商事)」
「新卒入社7年目、29歳、年収1,000万。30歳ころまではほぼ横並び。年収1,000万はほぼ全員が達成できるが、そこから1,500万円、2,000万円と上げていくには、継続的に高い人事評価をとり続けていく必要がある。(営業部、男性、三井物産)」
「入社4年目1,100万円程度(院卒なので6年目の給与水準)、残業代込み(月に58時間は越えない、休日出勤ゼロ)、ボーナスは年380万程度(一般的な全社業績の年度)。海外駐在すれば更に上がると思われる。若手(8年目~10年目まで)は残業で同期間でも差があると思われる。残業しない部署は18時に帰れる一方、忙しい部署の忙しい時期では夜中まで残ったりなど差が激しい。9年目~11年目以降、管理職扱いになると裁量労働制となり、残業代が固定になる。(営業、男性、丸紅)」
「30代後半で1600万〜1800万程度。部下あり管理職は2000万を超える。家族手当もあり、配偶者手当は法令上の扶養家族でなくても配偶者より給与が高ければもらえる。住宅手当は賃貸の場合はあるが、購入する場合はほぼない。基本は年功序列で、年齢と入社年次が基軸となる。(総合職、女性、三井不動産)」
「30代前半、1,300万~1,500万。残業代が占める比重が多く、働き方の制約がある昨今は下降気味。であるが、特に何の不満もない。今後、能力や実績で傾斜をかけていけば、より健全になっていくと感じる。(マーケティング、男性、電通)」
「新卒入社35歳、1500万円、主任。管理職になるまでは残業代全額支給。家族手当有り、交通費支給、賞与の割合が大きい。賞与が業績により下がることはあるが、それでも他社より非常に高い。住宅手当なし(寮・社宅がある)。(設計開発、男性、ファナック)」
「30歳900万。とにかく、月収が毎年上がっていく。月収は、かなり良い。商社は、給与は高い。かなり恵まれた待遇であり、この待遇を経験すると、転職はなかなか出来ないと思う。転職するとしても上位商社、外資金融、コンサルあたりになるのではないか。(管理部門、男性、双日)」
「新卒、40~45歳、主任研究員(課長相当)、年収1000万円~1400万円。基幹社員(課長または主任研究員)は、業績評価のみで資格給と賞与が決定される。研究開発は裁量労働制(残業手当なし)、一般社員では給与にあわせて一定額の裁量労働手当が支給される。また、一般社員の裁量労働者には、年2回の賞与のほかに評価に応じた業績報酬(年1回)が支給される。(研究開発、男性、第一三共)」
「30歳年収900万円。年収は良いと思う、成果を出せばボーナスも結構もらえる、ベースは年次と比例してあがる。(シニアアソシエイト、男性、ジャフコ)」
「40歳 サブリーダー1000万円。基本的に年功序列だが、同期でも10%位差が出るから、それなりに実力主義。ちなみに、年功序列の制度は東京電力なみの安定企業をモデルにしている。新卒で学部卒にはかなり良い。中途採用や大学院卒は不遇になるケースもあり、そうなると『不遇なまま超安定』の低空飛行がつづく。(一般社員、男性、WOWOW)」
「新卒入社6年目、27歳、MR、年収800万円。30歳を越えると1000万円以上も可能。賞与や昇給は正当な評価がされる。(営業、女性、アステラス製薬)」
「30歳で年収800万程度。ボーナスの割合が大きいため年収は会社の業績に大きく影響をうける。特別な手当てや資格給などもなく、基本給+残業代で支給されるため、自分の能力に自信のある人は物足りなく感じるか。(総合職、男性、日本郵船)」
「中途入社5年目、40歳、プリセールス職、年収900~1100万円。基本給(ベースサラリー)+インセンティブボーナス(年2回)。(ソリューション・プロダクト本部、男性、日本オラクル)」
「30歳後半でベース年収が800万円を超える。ここに業績加算賞与が加わると、約900万円以上なり、化学品専門商社としてはかなり良い部類だと思う。給与制度は年俸制で、手当は付かない。組合員である40歳前半まではテーブル制で、問題がなければ毎年年収が上がっていく。(営業、男性、三洋貿易)」
「入社10年目、33歳、PM・リーダー、年収900万円。一人前ランクまでは、階段式に給与が上がる。一人前ランクになると、業績で賞与が変動。年収が上下する。(SE、男性、野村総合研究所)」
「40代、管理職1100万円。45歳以降に、早期退職すると、月額30万円の企業年金が60歳まで受け取れる。(本社 間接部門、女性、味の素)」
「新卒入社7年目、MR、29歳、950万。営業所長 1500〜2000万。賞与は計画達成率により大きく変わる。少ない時は70万だが、多い時は200万。外勤手当は他社と比べて少なめ。7時間以上の外勤時間で3000円/日。休日出勤も同様。他社、特に外資において休日出勤は、一日1万円のところも多い。(営業、女性、武田薬品工業)」
「海外赴任すれば、住居費、光熱費が会社負担であることから、実質的な年収は30代前半でも2,000万円を超える。逆に国内では、1,000万円を超えるのは40歳くらいか。年功要素95%といったところ。(技術、男性、国際石油開発帝石)」
「700万円。稼いでる人は5000万程。全社員の平均年収は単純平均すると1500万円だが、バラツキが大きいので要注意。前職保証でスタート。(コンサルタント、男性、日本M&Aセンター)」
「32歳 900万ほど。残業次第でもっと貰える。住宅手当などが非常に充実しているので、それを考えれば他社で1000万貰うより多いかもしれない。基本的に年次が上がれば上がってゆくが、昇進での昇給幅が大きい。(販売、男性、昭和シェル石油)」
「新卒入社 5年目 30歳 450万円。20年目 45歳 技術課長 1100万円。一般社員は8段階の階級で各段階に更に4段階あり。7段階(主任クラス)、8段階(係長クラス)への昇格がかなり難しい。(事業部 製品開発設計、男性、横河電機)」
「中途採用四年目 31歳 C/O 年収900万。基本給+海上手当。等級によるが、海上手当は30~60万程度。(海上職、女性、商船三井)」
「マネージャー 1000万円。昇給は役職が上がることで大きくアップしていく。日本企業なので年功序列感は強いところはあったが徐々に薄れていっていたし、直近は実力が主義の様相も強くなっている様なので、外から来た人でも十分に機会があると思う。(営業企画、男性、塩野義製薬)」
「新入社員19年目、43歳、開発課長、年収1000~1300万円。国内企業では年収レベルは良い方。(プラットフォーム技術部、男性、KDDI)」
「組合員でも35歳超えると年収900万円はいきます。課長で1150万円、マネジャー(課長)で1350万円、マネジャー(副部長)で1500万円、部長で1800万円です。等級毎に基本給が決まっており、明文化されている。MRは、日当(無税)¥50000/月、営業手当て¥50000/月がある。MRは、会社借上げ社宅扱いの住宅手当てがあり、東京で独身だと¥10万/月、会社が払ってくれる。(本社コーポレート部門、男性、中外製薬)」
データの集計について
データの収集方法
「Vorkers(現:OpenWork)」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。
会社評価レポートの回答条件は下記の通りです。
- 社員として1年以上在籍した企業の情報であること
- 500文字以上の自由記述項目と、8つの選択項目に回答いただくこと
以下の2つのデータについても収集しています。
- 月間残業時間(実数)
- 有休取得率(実数)
対象データ
集計期間内にVorkers(現:OpenWork)へのレポート回答が5件以上ある上場企業1,902社を対象とし、有価証券報告書に記載されている平均年収データ(2016年度)と、各社の月間標準労働時間(標準労働時間×20日として集計)及びVorkers(現:OpenWork)に投稿されている「平均残業時間(月間)」から「時給」を算出しました。標準労働時間は各企業採用情報等を確認し、職種・勤務地により異なる場合は代表的な職種または本社の労働時間を採用しています。時給は小数点以下四捨五入、平均年収は万円単位で掲載しています。純粋持株会社はランキングから除いています。(集計期間:2015年1月~2018年5月)