究めるを楽しむ
官足法で最初に紹介をするのはグリグリ棒という木製の棒ですが、それ以外にも足もみの道具には色んな種類の棒が存在しています。グッズとして販売されている物の他に、個人の方が研究をして作った独自の棒も。既存の木製の足もみ棒を削ってカスタマイズする方もいらっしゃれば、プロにお願いしたオリジナルの棒を使う方もいらっしゃいます。
独自の棒が生まれるのは、使いやすさからの工夫も当然ある話ですがそれ以外にも。自分で真っすぐの棒を持って揉むのが難しい人のために変わった形をしたセラミックの道具を考えた方がいらしたり、窯で焼くような素材を配合して色んな種類の棒を作って試す方もいらっしゃるんです。
前に渋谷へ頻繁に勉強しに行けていた頃は、そういうセンパイ先生方のお話を聞けたのも、私にとっては本当に楽しい新鮮な時間でした。
研究して棒を作る人や使う人、勉強熱心な人が話してくださるその想い。どうしたら痛みを減らして足を揉んで元気になってもらえるか。痛みの理由。どうしたら老廃物が崩れやすいか。どんな形状の道具があれば取り除きやすいか。とにかくそういう話ばかり!
官足法究楽部の認定講師同士でも、「あの人のあの滞りを流すためにこの棒だったらどうだろう」そういう考えから独自の棒を持参してセミナーに参加した方がいるのも珍しい話ではないんです。
官足法の足もみの基本は自分で自分の足を揉んで健康を目指すという考えですが、中にはどうしてもそれが叶わない方もいらっしゃいます。相手を思いやる気持ちからも、自分で足が揉めない人でもどうにかして道具を使って工夫をして、健康を目指すせないかという考えからも生まれる道具。
自分で足が揉めない人は助けましょうという創始者の考えがあるのは、全体を視野に入れた思いやりがあるからこそだと思うんです。