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NPO法人YouToo

昔話の家父長空気

2024.05.09 01:05

寝入りばなに、「よく眠れる」とあるYouTubeの読み聞かせ音声を聞いていた。

昔話だという。

嫁と、姑が、同タイミングで子どもをさずかり、同日出産した。

すると、どちらがどちらの子供かわからなくなってしまった。子どもは男と女。

嫁も姑も「男の子が自分の子供だ」と言い張る。

子どもを取り上げた医者も産婆も当惑する。

そこで、女の子どものからだにあるアザが、嫁と姑のどちらかにあれば分かるのではないか、というアイデアが出る。

あざは、嫁のからだにあった。

嫁は「たしかに私のこども」と泣き崩れる。

聞けば「夫が、なんとしても男の子を産めというから・・・」と。

嫁はわが子を抱きしめて、さらに泣く・・・という流れだ。

ふむ。

こうしたことは、あながち架空の話ではなかったのではないか。

あまりに典型ちっくなのだけれど。

「不適切」という言葉が「流行った」けれど。

いにしえの日本の慣習、空気、思考。

お嫁さんが、こどもを抱きしめた・・・というところで救われる気がするのだ。