2023年度 決算
5月9日、2023年度の決算を発表しました。
23年度は、経済活動の正常化や主要顧客における自動車生産台数の回復に伴って、当社グループの生産も高稼働となりました。
また、大幅に円安が進んだことも、売上高が大きくなる要因の一つとなっています。
受注が増えるのはありがたいことではありますが、従業員の皆さんには忙しい時期が続いたと認識しています。
変化に柔軟に対応いただき、ありがとうございました。
第4四半期(1~3月)は、日本や中国での減産影響がありましたが、想定の範囲内の影響であったことと、原価低減や売価反映などが進捗したことにより、3Q公表値を上回って着地することができました。
その結果、2023年度の通期業績は、売上高から事業利益、最終の親会社の所有者に帰属する当期利益まで、すべて史上最高額となりました。
2023年度決算概要
売上高:6,154億円(前年比:+13.8%)
事業利益:370億円(前年比:2.1倍)
親会社の所有者に帰属する当期利益:186億円(前年比:2.8倍)
2024年度通期業績予想
売上高:6,100億円
事業利益:310億円
親会社の所有者に帰属する当期利益:161億円
前述している通り、23年度は、22年度に高騰した原燃料価格等について、ルールに則ってお客様への売価が高く設定されていました。
その状況の中、23年度中に原材料価格が一時的に下落したことによって、当社の利益幅が大きくなったという実態があります。
一方で、23年度中に原材料価格が下落したため、ルール通り、24年度はお客様への売価が低くなる中、原材料価格は再度高騰してくるという予想をしています。
そのため、24年度は23年度比で見ると利益が一時的に下がるように見えます。
このような中ではありますが、コロナ禍において、構造改革や業務改善を進めた結果、事業体制は筋肉質となっており、間違いなく実力は向上しています。
引き続き、業務改善を継続・強化し、着実に業務を進めていけば、しっかりと結果を出せると確信しています。
また、24年度に高騰した原材料費等については、25年度の売価に反映されるため、1年間での上下に一喜一憂する必要はありません。
2025Pのテーマ「さらなる収益力向上と持続的成長に向けた経営基盤強化」を胸に、日々の業務改善を積み重ね、さらに実力を向上させていきましょう。
長期化するウクライナ・中東地域の情勢やインフレなど、外部環境は先行きが不透明な状況が続くと考えられます。
しかし、私たちが自分たちの努力で最善を尽くせる領域も多く存在します。
今期も引き続き高操業が続き、忙しい日々になることが予想されますが、このような時期だからこそ、S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)について、これまで以上に意識して取り組んでいきましょう!