会話のできない子どもたち
どの教科の指導をしていても、「根本の課題は国語力(日本語力)にありそうだな」と感じることがあります。
国語力ってのは、私個人の定義だと「相手の求めるものを返す力」ですね。これが弱くて、相手が何言ってるのかわからない、自分が言いたいことをどう伝えればいいのかわからない状態になっているということです。
問題文で何が問われているかわからない、自分の言いたいことが伝えられない(作文できない)、文の組み立てがわかっていない(主語述語が不明)、具体的な課題としては主にこんなところですね。
これって、課題が発見できたとしてもなかなかすぐに改善できることでもないので、地道に意識と行動を変えていく必要があります。
その改善策の一つが「会話」です。
危険だなと思った子に話を聞くと、家での会話が「水!醤油!着替え!」みたいな昭和の親父現象になっていることが少なくありません。単語で成立しちゃうんですね。反抗期の子に多いですね。これをビシッと改善できればいいのですが、本人が拗れているとなかなかそうもいきません。
だから、せめて塾では「説明」をさせます。すると、なかなか文が出てこない子もいます。問題の説明に限らず、こちらが補助してあげないと、エピソードトークとかできないんですね。
最近だと「LINE」の文面の指導も必要です。文字での会話ですね。友達とするのならどんな言葉でもやり取りでもいいですが、一応こちら大人ですからね。内容やするタイミング(遅刻の時どうしたらいいのかなど)などのアドバイスもしていきます。もちろん少しはユーモアも絡めながら。
うるさいなぁと思われるかもしれませんが、実はそれが成績や点数の上がらない一番の要因になっていることが多いんです。だから許してください。だって、相手の言っていることが理解できなきゃ、授業や教材が意味なくなっちゃうわけです。
面白いもので、細かいところから指摘し続けていると、ちょっとずつ改善していくことが多いです。
そして、その能力が向上すれば、勉強だけでなく、コミュニケーションも上手になります。生きていく上で、こちらの方が重要かもしれません。
会話のできない子どもたちに会話の楽しみを知ってほしいと思っています。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
結局はつながってるんだよね。