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S&S声優コース

【コラム】プロでなくても「プロ意識」は持てる。〜①〜

2024.04.23 05:30

こんにちは!

スタッフの佐山です♪


一昨日の日曜日に3時間ほど、

有志の生徒さんとお芝居の稽古をしました。


なんのお芝居かというと、

モノローグクラスの課題になっている

モノローグ台本の稽古です♪

モノローグクラスは、

台本分析ワークショップを受講した方が

受講できるクラスです。


S&Sの特別演技講座である

台本分析ワークショップを経て、

このテクニックを使ってお芝居に臨むと、

本当に説得力が違うと感じる今日この頃です。


この日も自主稽古という名目ではありつつ

テクニックを一つ一つ辿って進めていくと、

自分の内側に閉まっていたものが引き出され、

表現が変わり真実味を増した光景を目の当たりにしました!


ところで、

「台本分析」「テクニック」

という言葉を使うと、

「そんな技術的なことを使うのではなく

自分は感覚でやる方ができる」

と言う方もいらっしゃるかもしれません。


特に、“この人の演技素晴らしいな”と

思ったり言われたりする

俳優さんや声優さんが、

バラエティー番組やインタビューなどで

こんな風に仰る方が多いから、

「自分も感覚派だし」

と思う方も多いかもしれません。


ですが、

俳優さんや声優さんの言うそれは

ちょっと違っていて、


同じ「メソッド」や「テクニック」を

使っているわけではなくとも

感覚的に既に技術を使っているのだと、

ドキュメンタリーやインタビューで発する

言葉の端々から感じます。


先日ふと、

とある実力・人気共にトップクラスの

中堅どころの声優さんが出演されていた

ドキュメンタリー番組の映像を

改めて見ました。


台本を渡されると、

「難しい」「全然理解できない」

と毎回思うと仰っていました。


その時点で、

「あー、台本をしっかり読んでいるんだな」

と感じました。


しっかり読んでいない人ほど、

難しさや「わからない」「理解できない」

が出て来ず、

書いてある通りにやればいい

と思ってしまうものだからです。


「わからない」「理解できない」

と思えるからこそ、

その疑問点や理解できないことを

わかるまで、理解できるまで取り組むのです。


職業的や学問的な、

専門用語がたくさん出てきたり、

経験したことのないような状況があったりすると、

余計そうですよね。


よりわかるまで時間を費やし、

自分のものにしないと、

その役として生きられないわけです。


役者としては、

当たり前のことなんですけどね。

そう、当たり前の、

「誰にでもできる努力をしている」

と仰っていました。


普段演じることに苦戦していて、

且つ「あまり頭で考えずに

感覚だけでやった方が上手くいく」

と言っている人こそ、

中身のない芝居になってしまっていることが多いです。


台本を分析しないまま

“感覚で演じる”というのは、

“自分の感覚”でしかなくて

“役の感覚”ではない。


だから「役が生きている」という

真実味が感じられないわけですね!


演じている方も、観ている方も。

“この人の演技素晴らしいな”

と思ったり言われたりしている

俳優さんや声優さんは、

感覚的に(当たり前に)

演じる前にこの分析をしています。


台本を渡されたら、


「どう演じようかな」

「どんな声かな」

「どう人と違う演技ができるかな」


ではなく、


「この役はどういう人だろう」

「なんでこの台詞を言ったのかな」

「どうしてこの言葉のチョイスなんだろ」


と、

こちらに意識を向けてみてください(^^)


これだけでも、

演じるということの感覚や、

表現が変わってくると思います♪


アプローチが当たり前にそちらに向く。

それも、

『プロ意識』のひとつですね!


それでは今日はこの辺で。

「プロ意識」のお話は、

まだ続きます!


次回の更新もお楽しみに!


S&S声優コース担当

佐山直子