仏陀の言葉 2
●もし誰かにいやな目に遇わされたら
もし君が敵からいやな目に遭わされて、鬱になったり落ちこんだりするのなら、それを見た敵は、「わーい、ざまーみろ」と笑って喜ぶだろう。
ゆえに「真の損得」を知る人は、どんないやな目に遭わされようとも、嘆かず平常心を保つ。
前と変わらず穏やかなままの、君の優しい表情を見た敵は「ちぇっ、がっかりだ」と落胆する。
皮肉なことに、敵を悩ませるための最高の「イヤガラセ」は君が怒らず朗らかにしている、たったそれだけのこと。
●もし誰かに悪口を言われたら
もし君が、誰かに悪口を投げられて傷つきそうになったら、思い起こしてみるとよい。
この悪口っていうやつは、今に始まったことではなく、原始時代からずーっと続くものだということを。
静かに黙っている人は、「ムッツリしている」と悪口を言われ、たくさん話をする人は、「おしゃべりな人ですこと」と非難され、礼節をわきまえてしゃべる人すらも、「何か企んでいるんじゃないかしら」などと悪評を流される。
法句経227
●悪口を言われない人はいない
この世のどんな人でも、必ずどこかで誰かの怒りを買っている。
誰かに悪口を言われるのが当たり前。
昔も今もこの先も、未来永劫、それは当たり前の事実なのだから、悪口なんて涼しく聞き流すのがよい。
法句経228
●悪口がいけない理由
人はその口によく切れる斧を持って生まれ、その斧により他人を傷つけるつもりで実は、知らぬうちに自分自身の心をグサッと傷つけている。
他人を非難する悪口の斧を君がブンッと振り下ろすたび、まっさきに君の心がこわばって、君の脳内に不快な神経刺激が生まれ、君の内蔵に毒素が発生し、君の呼吸には毒ガスが混ざるのだから。
経集657
●仲間入りをしてはいけない最低(いやしい)の人間 パート1
すぐにカッカと怒る人。
いつまでも恨みを忘れない人。
自分の欠点を隠そうとする人。
自分を実際より良く見せようと親切を押しつける偽善者。
こういった人々は最低の人間だと知っておき、その仲間入りをしないように。
経集116
●仲間入りをしてはいけない最低(いやしい)の人間 パート2
母、父、兄弟姉妹、パートナー、その母や父。
そういった身近で大事な存在に対しいやな振る舞いをしたり、言葉で傷つけ悩ませる人は、たとえ外面では「いい人」を演じて、会社や学校では優しく振る舞っていたとしても、最低の人間だと知っておき、その仲間入りをしないように。
経集125