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雷霆を告げる音

輝き

2018.12.04 11:23

スコップが土を抉る、

シャクシャクと心地よい音が耳に入る。

それとは裏腹にこの作業は骨が折れる、まさかここまで全身を使ってする作業とも思えなかったが、息が上がる。


石が邪魔だ、

ツルハシで一気に砕く!、ことが出来れば世話ない。

玉のような汗が止めどなく出る、これじゃ倒れてしまうな。

息遣いはそれ以上に心臓の鼓動を無駄に上げていく、そして休みなく続く。


いや一旦休もう、

ぶっ倒れたらそれこそ大変だ。

自分が休めば、息遣いや心臓の鼓動以外は聞こえない。

作業を進めれば土に食い込む金属との音が、周囲に広がる。


そうだ、ここには俺しかいない。


でもこうもこれが続くと、

本当に"あれ"が取れなかったら、

この怒りをどこに向けたらいいんだ。

 

でも良い兆しは見られない、

努力は次に役立てることにするかな。


そこでへたり込み、そのまま寝そべった、

空は綺麗で星々が絶えず、

暗闇を煌々と照らしている。

掴めそうで左手を空に伸ばす、グッと手を握りしめるが星は掴めない。


顔の汗を腕を使って拭いた、

左手を伸ばしたまま降ろしたが、勢いが強かったのか痛みが少しあった。


そこを見ると、

「                」

本当かよ。