手仕事『本格ボロネーゼ』
ボロネーゼはイタリア・ボローニャ地方で誕生した肉を食するパスタです。よくミートソースと混同しがちですが明らかに違います。この作り方は独身時代イタリア人同僚のマンマの作り方を教えてもらったレシピを再現しています。かなり本格的なボロネーゼでお肉がゴロゴロしているのがポイントです。
今回子供達に学んでほしいモータースキルは、手で肉団子を捏ねて5等分に丸めることとパルミジャーノをチーズグレーターで削ることです。
イタリアンなのにチーズグレーターがエッフェル塔というのが玉に瑕ですが・・・チーズをご家庭で削るということも多くはないと思うのでやってみる価値ありです。
材料は一人分です。牛挽肉100g、玉葱・にんじん各1/2、トマト1ヶ、ニンニク1カケ、生フィットチーネ120g、パルミジャーノ適量、コンソメ4.5g、塩コショウ、オリーブオイル、トマトジュース少量です。
本来使用するのはタリアテッレという平麺ですが、今回はストックが無かったのでフィットチーネを使用しました。タリアテッレはフィットチーネより薄いのでソースが絡みやすい平麺です。パスタの種類は多くその形と名前を暗記することも記憶力を鍛えることになり、その覚えたこと使用することで記憶が反復され言葉に対するセンスも磨かれていきます。
それでは肯定に入っていきます。ニンニクを細かく刻んでしまうとすぐに焦げてしまいます、また芽は強い香りと辛みがあり焦げやすいので取り除きます。基本オイルに香りをつける程度にし一旦取り出し、トマトを入れるタイミングで再度入れて軽く煮込んでください。
ボロネーゼの主役はパスタではなくゴロゴロとした牛挽肉です。肉を味わうために食べるものなんだとイタリア人同僚が強調していました。このレシピで食すると「本当にそうだ」と納得できます。ゴロゴロとした食感と肉の旨みを出すために5等分の肉団子を作ります。
そして肉団子の両面を焼いた後に肉を半分に割り焼き色をつけていきます。
野菜を炒めた中に焼いた肉団子を入れて軽くほぐしてからフィットチーネを入れて軽く合わせサッと煮込みます。煮込むというよりも混ぜ合わせると表現した方が良いかもしれません。火を入れ過ぎると肉が固くなり風味を損なうので注意しましょう。
出来上がり後に皿に盛り付けたらパルミジャーノを削りかけ出来上がりです。チーズがお好みならたっぷりと、肉を味わいたいなら程々に。イタリアマンマの味を堪能してはいかがでしょうか。