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梨の日

映画『スマホ落としただけなのに』

2018.12.05 08:38

映画『スマホ落としただけなのに』


監督:中田秀夫

出演:北川景子/千葉雄大/

成田凌/田中圭/原田泰造/

バカリズム/要潤/高橋メアリージュン/

酒井健太/筧美和子/桜井ユキ北村匠海



『リング』シリーズを手掛けた中田監督作。

現代ミステリーホラー感。

基に小説があるのね。

今やオリジナル脚本ものを見つける方が難しいか。。


話自体は、予告編通りで。笑)

予告編だけでいいか、と思ったり。

でも事件が発展し追ってゆく上で、最後に最後にとんでも事実がめくられるもんだから。


んもうー、こういうサプライズがあると飽きずに観ちゃう。

伏線もばっちりあるし、気づく人はすぐわかるんだろうけど。


会話が続いたとしても常に映像は動いてるし、

気付けばラスト、といったことにも驚き。



ただこの映画、意外と深いのが、ミステリーだとかサスペンスだとかよりも

母への愛、恨み、トラウマ、からの執着心で人格が形成された人物がいること。

幼少期の虐待が、埋もれていること。


『ギャングース』を観たあとだったから余計に感じたんだろうけど。

本当の現代の闇は、ネットワーク社会でもスマホでもなく。

そんな人間が生まれていること。

現代の環境によって作られてしまった人間、への恐怖の方が

私は感じた。

自分が女だから、ってのもあるかな。


母は女だし。

勝手に因縁繋がれて攻撃される事件がある。

ニュースにも、ストーカー被害で殺人が起きる世の中ですし。

えらい迷惑だし、そんな恐怖を流さないで欲しいよ現代。


ネット社会のことだけじゃない、

ねちっこいこういう人間がいるのが現代なんだと。

その描き方と、明かされる新事実が二重三重構造になっている気がして。

だから飽きずに最後まで観れたんだと思う。

脚本凄い。


主役は、もう、美し過ぎるからいつどのシーンを見てても映えるのだけど

もうちょっと、、うん、、、ね。←

女2人の会話シーンはもはやTVドラマで良かったんじゃないか、

なんてねーーー。小声)

なので、成田凌くんの演技がまぁぁ際立つ。

し、マジで怖かった…。


『ここは退屈迎えにきて』で、ぼんやり皆のアイドルだった人とは

思わなんだ。。

芝居はキャラクターもあるけど、マジで1人勝ち感。


知名度も好感度も美しさも、映画という中に登場するのなら大事なことなんだとは重々わかってる。

けど、芝居してそこに生きるんでしょ。

でもその肝心なところがイマイチでも下手でもお客さんが足を運んでくれる。

これから何度、くすぶったこんにゃろー感情を味わうのかなぁ。


まぁそれでも美しいことは大事だわ。

表に出る女なら、個性があっても、どこか綺麗でいたい、よね。

お金払って人物観るわけだし。

20代も早々から思ってたことだけど。




それにしても、こじらせた男性陣はこんなにも多いの??

キャラクターとして描かれるのも、もはや皮肉な気もしてくるよ。


「女は強い(存在)よなぁ~」

ってよく聞く言葉も、ほとほと飽きてくるね。


現代男性に何が起こってるのやら。

昭和のオラオラも好きではなけどさ。


裏の裏に隠れた問題をエンタメとして、ホラーとして楽しみました。

あとはもう、主題歌の印象の凄さったら。

気持ちい爽快感ー。




この映画みた後に、後日、早速スマホを手元から忘れるという失態をした自分。

本当、ないと困るのになんて存在順位の低いことか…。



HPnのデザイン、めっちゃ面白いよ。

おっしゃれ~~。