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江田集落の暮らし

師匠が伝えたいこと

2016.02.14 12:39

久しぶりに師匠の家でご飯をごちそうになった。

いつも嫌な顔せず、温かく迎えてくれる2人に感謝しっぱなしです。

今日は1つのお願いがあり、師匠に相談しました。


『田んぼの枚数を増やせないか』と。

これについては、慌てるなというアドバイスのもと、答えはNOでした。


この集落では、8年前から責任者の入れ替わりを経て、田んぼを管理しています。

ちなみに来年度は、植田が担当です。


その時間を見てきた師匠の見解は

「おまえらは人を呼び込んで、イベントしてパフォーマンスだけじゃ」と

耳が痛くなるぐらいこの言葉を聞いています(笑)


実際、思う所はあって、その通りだと感じています。


僕は、昔のことが分からないので何とも言えませんが

ようは0から100までを何一つできてない。

それなのに、面積増やして何になるんだと

師匠は伝えたかったんだと思います。


当たり前のことですよね。


僕が師匠と話し始めて2年。

僕なりの考えや、言葉を伝えてきて

師匠も少しは理解してくれています。


しかしながら、無農薬・無肥料でやること。


これについては、まだまだ時間がかかりそうです。

そんな中、稲作や畑をやらせてもらっています。


今回、【田んぼを増やせないか】という相談に師匠は

「無農薬でお米を作る。食べる野菜を作る。

一年を通しておまえたちはもっとやるべきことがあるはずなのに、

なぜそれをやらないで先に行こうとするんだ」


「農薬をまかない」これは何を意味するのか。


自然の原理や、栽培方法を抜きにして

慣行栽培以上に野菜やお米と向合い、育てること


特に雑草の手入れは大切な作業です。

地域の目、関係性にも関連してくる。


農を営むことの姿勢を改めて伝えられた気がします。


自分の口に入れる農作物をしっかり育てられないで

”生業”としてできるか!


彼の視点で、僕らの活動を見てちゃんと伝えてくれてる。

そこを気づかず、先に進もうとしてた自分が

とても小さく見えました。


僕自身や、僕らのチームで

0から100まで誰1人できる人は居ない。


僕らがここで活動するならば、

僕らの想いを形にして、それに似合った結果を見せていく。


その時に、近くにいる仲間や経験を活かして”次に攻める”

慌てては無かったけど、足元を見きれてなかったことに反省です。


花粉症で、半分くらくらしながら話しをしていましたが

やっぱり師匠がすきだなー、ここにいてよかったと思える時間でした。


しっかりコミュニケーションを図りながら

着実に前を向いていこうと思います。


”身の丈にあった活動”

今年の目標です。


(神山町地域おこし協力隊 / 植田)