Bellydance Najm Fukuoka

コンペティションへの挑戦

2018.12.05 13:40

山梨Rising Stars Competition…今年もチャレンジしてきました。



この数ヶ月、ひたすら練習し、自分と向き合い、沢山の方々に助けて頂き、応援して頂き、去年のコンペの時より遥かに学べた気がします。


今年はフュージョン部門で絶対鏡獅子をやりたいと思い、歌舞伎動画をひたすら観て、歌詞の意味やストーリーを調べ、獅子特有の頭の動きをどう表現するか悩み…。


当初はベリーダンスのヘッドロールで振付していましたが、やはり獅子の力強い髪さばきには見えず、逆にベリーダンス感が強調されて雰囲気を壊してしまう。。歌舞伎特有のピリリとした緊張感みたいなものが失われてしまう。


ならばいっそ思い切って省いて、偶然インスタで見た新しいプロップ『ファンベールポイ』にチャレンジしてみたら面白いかも‼️と思いつき…



ファンベールポイ…生で見たこともなく、どんな造りかも分からず、創始者の方にコメントとDMでコンタクトを取り、作り方を教えて頂き、手作りする事に。



お盆休みを利用して、ホームセンターで工具やテグスを買い、ファンベールの軸に穴を開けるところからスタート。間近で見たことも無いし、なかなか上手く行かず悪戦苦闘しながらも何とか完成。(実は不器用なので殆ど人の手を借り手伝ってもらいました😅)



完成後はひたすら基本操作の練習。

全く回せなくて、頭に当たり、腕に当たり、絡まり、ぐちゃぐちゃ。先ずはファンベールを持たず手首の円運動から。真夏の体育館で閉じた扇子を地味に回す。扇子を持たずに手首を回す。毎日毎日、鏡の前で動作確認を繰り返しました。



これ本当にコンペまでに間に合うの⁉️と焦りましたが、その頃開講した六本松クラスのスタジオをお借りしているDOT COLOR DANCE STUDIOの浦志社長がお声掛け下さり、10月のNO BIRDERというダンスの大イベントに出演させて頂く事に。


これに向けてお尻に火がつき振付を1ヶ月で完成。イベントまで振付や踊り込みに何時間もスタジオを解放して頂いた事や、ホールでの昼夜二回公演で踊れた事は大きな収穫になりました。


NO BORDERイベントの翌週は尾道でのワンマンショーでした。8年前、当時書いていたブログの読者で尾道で美容院を開業されている良子さんの8周年記念イベントにお招き頂いたのでした。8年間ずっとわたしのダンスを応援してくださりファンだと言ってくださる良子さん。もちろん尾道でも鏡獅子を披露させて頂きました。未知の土地で、ホール以外の会場で舞台経験を重ねられた事は大きなチカラになりました。お客様の反応もとても参考になり、自信につながっていきます。



そしてコンペティション直前の11月3日。

毎月2回ワークショップを開催させて頂いている久留米のDalila Oriental Fantasyのハフラにゲスト出演させて頂きました。


去年もコンペ直前にダリラ先生のハフラで踊らせて頂き3位を頂いたので、わたしの中では験担ぎというか…きっと直前に久留米で踊れたら良い結果に繋がるのでは…と、わくわく嬉しい気持ちでした。結果、お客様にも沢山嬉しいご感想を頂き、『準備が出来た』と肚が坐りました。



なかなか上手く扱かえず、少しでも集中が途絶えると無残に失敗するファンベールポイへの不安、自作の振付故の『ちゃんと作品として見えるのか』という不安や恐怖感。


モヤモヤと気持ちが曇り、焦り、苛立ち、逃げ出したくなる日々。


不安からか、10月は2週間程膀胱炎や胃腸炎で体調を崩し、練習出来ない期間もありました。



そんな中



舞台で踊り、確認し、改良し、実験を重ねる機会を3回与えて頂けたおかげでコンペ直前1週間にはほぼノーミスで踊れるようになり、何とかカタチにする事が出来ました。



コンペティションは、

普通のステージとは違う緊張感や

普段とは違う精神状態や身体の状態になったり。『いつも通り』はなかなか厳しく、どこまでベストな状態に持って行けるかか鍵でした。



『失敗したくない』

『あそこ上手く行くかな』

『こわい。逃げたい。』

『なんか衣装が気になる…』

『床滑ったらどうしよ』




思考がネガティブに囚われると、集中が切れてしまいます。以前のわたしは多分、このタイプに近かった。



何故か今は、

踊る前にそういう不安があまり気にならず、

『有難いなぁ』という気持ちがじんわり湧いてきて、『お客様に届けよう』と思うようになりました。



沢山の人に支えられ、応援してもらって、

大好きなダンスを踊れる機会を頂いている。今ここで踊れる幸せ。




わたしが集中し、やるべき事は

ただ精一杯心を込めて踊り抜く事。

結果は神様が決める事だし、心配しても仕方ないですから  笑



それでも本番は練習の60〜70%かなぁ、なかなかパーフェクトにやり切るのは難しいですね。スッキリと一点の曇りもないやりきった感は味わえなかったけれど、それも今の自分の実力。反省点は次回へ繋がるお土産として持ち帰り、とりあえずここ3ヶ月の集大成、出し切った‼️と思うことが出来ました。



連日のハードスケジュールと長時間移動や緊張や長丁場でクタクタになり、ガラショーの最中は時々意識が無くなったりしつつ、結果発表へ。



そんな中まさかのフュージョン部門優勝。

名前を呼ばれた時はびっくりして眠気が一気に覚め、身体中に電気が走ったような衝撃でした。自作の振付で評価を頂けた事は大変嬉しく有難い気持ちでいっぱいです。

まさか名前を呼ばれると思ってなかったのでメイクは落とし、ジャージにレッスン着の出で立ち。。

去年初出場し頂いた、Oriental Advance部門3位のトロフィーと今年頂いたトロフィー。サイズが大きくなりました。小さなシーサーは尾道の良子さんからのプレゼント。『獅子』繋がりのラッキーアイテム❣️ティアラは何となく縁起が良さげなので添えてみました。

今日頂いたコンペ時のスコア。山梨Rising Starts Competitionの好きな所の一つはスコアを頂ける事❣️非常に励みになります。様々な項目があり、審査員の先生方それぞれの採点を確認出来ます。(どの先生がどの評価かはわからないですが)


今回も良い評価から厳しめの評価までありましたが全て宝物。本当にありがたいです。


厳しい評価に以前はやや凹んだりもしていましたが、今は『おっ、まだ伸び代があるって事⁉️』と嬉しくなったりもします 笑  『東京に来て‼️』のコメントはびっくり嬉しいサプライズでした😆 行きたい❣️行きます❣️ってどなたにお伝えしたら良いのでしょうか…。

フュージョンチームで参加したAmira Stars。賞は頂きましたが、やはり競いたかった。。チームはまだまだ参加する方々が少ないですね。女性がお仕事しながら家庭を持ちながら練習や遠征は難しいですよね。

オリエンタルの指導をして頂いているアミーラ先生とコンペティション主催のKattleen先生、一緒にコンペを戦い抜いた戦友reikaちゃんと。素敵な皆さんとご一緒出来て本当に幸せな時間でした。

主催のKattleen先生、Masatoさん、審査員の先生方、コンペティションに関わった全ての皆さま、オリエンタルの個人指導をしてくださったアミーラ先生、アミーラスクールの皆さま、R2相方のreikaさん。

本当本当にありがとうございました。



また次に向けてしっかりと自分と向き合い、皆さんにご恩返し出来るよう頑張ります。



言葉にならないほどの

感謝を込めて。




2018.12.6

Rira