生地仕入れの裏話
こんにちは。
TAKARABAKO88 デザイナーの森田です。
今日は生地の仕入れついて、書きたいと思います。
皆さんは、生地の卸業者さんが小売りやアパレルへ販売する事に使用する
生地の見本帳があるのをご存じでしょうか?
現在は多少デジタルブックも増えてきましたが、
小売店の店主や商業デザイナーとしては、実物の生地を確認しないと仕入れに進むのは怖いです。
実際に生地を見たら、イメージと違った・・・、
色の雰囲気が違った・・・という事が、よくあるからです。
実物の生地を見ないで大量に仕入れ、工場に直送。
完成した製品を見て、思ってたのと違った・・・
想像しただけで恐ろしいです・・・。
そもそも、反物は重量も体積もあり、送料も高いので、
1反発注したら、そう簡単に返品はできません。海外から取り寄せたら、
送料だけで数万円しそうです。
なので、テキスタイルの見本帳はどうしても必要ですし、
これからも、人間が完全に仮想現実に移行しない限り、なくならないと思います。
ですが、このサンプル生地、生地が廃盤になってしまった時が勿体ないんです。
インポートのインテリア生地や、コレクションで使用される意匠性の高い生地は、
1メーター辺り、1万円~15万円位する物も多々あります。
一般人は、製品になったら購入できない様な生地も多々…
サンプル帳については、会社によってはいろいろと規定があり、
生地が廃盤となっても なかなか出回らず破棄されることが多いのですが、
私は、たまに出るこのサンプル生地を仕入れ活用しています。
量産しない、ハンドメイドならではの、
サンプル生地の活用。個人的にサスティナブルな行為だと思っていますし、
普通に購入したら、今売っているお値段では販売できません・・・。
メルカリ、インテリアショップの処分セール、
卸売業者の年末セール(店の前などでゲリラ的に販売されていることが多い)
などで手に入れることができます。
私もなかなか見つけられず苦労しますが、手に入れた時の嬉しさはヒトシオ。
皆さんも自分の足で探してみてください!