「古志」深川句会(5月)を終えて
2024.05.13 21:00
5月8日(水)は「古志」深川句会でした。
毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。
「古志」の会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
季節柄、いきいきとした句が多く、全体的に充実した句座となりました。
第一句座・雑詠、特選句からいくつか。
(Photo by Canva)
菖蒲湯や恋の病のほか知らず 園田靖彦
とにかく健康的。
それが菖蒲湯のおかげかどうかはわかりませんが、
邪気、疫病、悪いものは一切寄せつけないのです。
ただ、恋患いだけはどうしようもないというのですが、
それもある意味、健康だからこそのもので、微笑ましいかぎりです。
更衣しがらみ重き夫の服 城田容子
句座の連衆は城田さん御夫婦のことはよく聞き知っていますので、
夫の姿というのが、ありありと想像できるのではないでしょうか。
むろん、ご存じなくても、一句の叙述から、なんとなくその姿は想像されるはずです。
ちなみに〈ビール呑むために我が家を借りたしと 城田容子〉もありました。
夫からしてみれば、しがらみでもなんでもないのかもしれません。
(Photo by Canva)
白々とアスパラガスの裸身かな 西川遊歩
アスパラガスは夏の季語。
この句で詠まれているのは、もうすぐ旬を迎えるホワイトアスパラガスですね。
もともと日本人にはなじみのないもので、
その白じろとして、しっとりとした質感は、
まさにこの句が詠んでいるように、裸身のような艶めかしさを感じてしまいます。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。