「ワークもライフも萬事入精で」 ~成果を出しながら、ライフも充実。みんな活き生き 目指そう、二刀流の上司へ
(左) 塚越学 ファザーリング・ジャパン理事
当社は先日、NPO法人 ファザーリング・ジャパンが運営するイクボス企業同盟へ加盟しました。
昨年発表した経営Vision(2029V)の、非財務目標でもある「エンゲージメント」「D&I」「人材育成」を推進するにあたり、今年はイクボス理念のもと、働き方改革と合わせて風土改革を推進します。
私が社会人になったころは、「24時間働けますか」の世代だったので、”できる上司”とは、バリバリ働いて「背中を見てついてこい」というのが一般的な風潮でした。
実は私は、そのころから少し違和感があって、もし私が部下を持つことがあれば、もっとコミュニケーションをとれる関係になりたいし、家庭も大事して、オンとオフを両方とも充実させていきたいと思っていました。
いろいろな場面でお話ししていますが、私は今世紀になってから残業したことはありません。
それはちょうどマネージャーになったタイミングからです。
また、休日は確実に休みます。
世の中の価値観も変わってきていて、まさに「過去の概念に捉われずに、変化に柔軟に対応する」ときです。
私が考えるイクボス
そういう意味で、私が考える「イクボス」とは、育児を行うメンバーのキャリアを支援する上司のことだけを指しているわけではありません。
職場でともに働く多様なメンバーの仕事とライフの充実を、第一に考えることができる人。
メンバーのキャリアや人生を応援しながら、一人ひとりの個性や強みを引き出し、組織で成果を出すことができる人。
そして、上記を実施しつつ、自らも仕事とライフを楽しむことができる上司のことを「イクボス」というのです。
具体的には、メンバーと自分自身の生産性を上げるために、意思決定の迅速化や効率が悪い会議・書類などの削減を進めていること。
また、組織内の業務を滞りなく進めるために、情報共有の仕組みを作り、チームワークを醸成していること。
そして、自らもワーク・ライフ・バランスを重視し、人生を楽しんでいることなどが挙げられます。
すなわち、ワークでは組織で成果を出して、ライフも充実している状態です。
このワークとライフの充実を叶えることができる、二刀流の上司が「イクボス」であると考えています。
講演会を実施予定
職制の皆さんからは、「年齢が離れたメンバーとのコミュニケーションのとり方が難しい」「労働時間の減らし方がわからない」「一部属人化している業務があり、チームワークの構築が難しい」「業務時間に制限がある従業員の、キャリア形成に悩んでいる」といった声を聞きます。
来る5月22日(水)に、社内で開催予定の講演会は、「イクボスとは何か」「上司の役割・マネジメント」に関する内容ですので、上記のような困りごとのヒントになるお話を聞くことができると思います。
ぜひ講演会を聴講し、今後のアクションプランにつなげていきましょう。
今回の講演会は職制向けですが、イクボスに関する取り組みは随時全社に展開していきます。
従業員の皆さん一人ひとりが個性や強みを生かし、過去の概念にとらわれずに、自身の業務や関連する業務において、やることを変える・やり方を変えることによって、より良い成果を産み出してもらいたいと考えています。
また、ワーク・ライフ・バランスの実現(生産性の向上)につながる取り組みがないか、主体的に考えて、周囲のメンバーと共有してください。
一人ひとりの動きでは小さく見えても、全社で考えれば大きな効果・ムーブメントにつながります。
私たち一人ひとりが未来を開拓する人となり、当社グループをますます働きやすく、働きがいのあふれる会社へ変えていきましょう!