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非日常空間が、非現実に変わった

2018.12.06 02:57

夜、入浴剤を入れて風呂に浸かり

自分の部屋着、好みの香りを嗅ぎながら読書。

買いたてほやほやの一冊。

御朱印をみながら余韻に浸って寝た。

朝、火災警報の音で目覚める。

2回続けてなって、誤報だとアナウンス。

そうだろう、そんなもんだ、よくあること。

で、私はシャワーを浴びた。


え?何?

1階に避難して下さいって、私シャンプーしちゃったよ。

慌てて、タオル巻いて、着替えて、荷造り。

飛び出す、には遅いけど、みんなそう。

だってドアの開く音、私聞いてたもん。

濡れた髪は私ぐらい。

でも部屋着や、ほとんど荷物持たずに出てきてた。

ちょっと反省、すぐ飛び出さなきゃ。

消防署員の聞き取り。

部屋番号と名前の確認。

これは、まずい事態?

マスクも配られる、気分は大丈夫ですかって。

少しだけ、煙の匂いがするけど、館内で待機の模様。

立ってるのも大変なので、レストランを解放しましたと誘導。

こんな中スタッフは朝食の準備。

火元はキッチンじゃなさそう。

飲み物を振舞われ、ひと息。

落ち着くと、ごめんなさい好奇心がむくむく。

荷物をたった今知り合った人に託し入り口付近へ。

もしかして、これは。

外から見たら、非常事態なのか。

どうやら、火元は隣接するアパートメントの方。

それほどの失火ではなさそうです、よくわからないけど。

ホテルの電気が切れることもなく、しばらくして部屋に戻った。

残念なことに髪は乾いてた。

チェックアウトしてから、野次馬になり写真を撮る。


とりあえず何事もなく、ホッとしつつ、考えた。

幸せについて、じゃなく

いざという時、の判断。

非常ベルの誤報を日常的に思ってて危機感がなかった。

シャワー浴びてる場合じゃないって、私。

荷物もそう、まとめて持っていく必要があるのか。

いざという時逃げ遅れる。


飛行機も非常時は荷物を置いて、と説明される。

はたして置いていけるんだろうか。

服にポケットがあれば入れちゃうよね、とまたまた思うわけで

身ひとつって難しい。

荷物を抱えてもたもたした人見たら、もっと切羽詰まっていたら

といろいろ考えてしまう出来事。

経験しないと想像できないこともある。


災害は忘れた頃にやってくる。

緊張しすぎるのは、正直しんどい。

でも油断しすぎるのもこわい。

想像力を働かせつつ、野生の本能を磨きたい。

そんな出来事でした。


人の歩く速度、ドアの開け閉めの音、ざわめき

煙の匂い。

一応注意をしていた気がする。

危険、を意識した後の五感の働き。

意識する前の油断とのギャップ。

後になって、じわじわ感じる。