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あこう樹

2024.05.13 13:15

https://goto.nagasaki-tabinet.com/spot/51579  【樫ノ浦のアコウ巨木】より

かしのうらのあこうきょぼく

県の天然記念物に指定されている九州最大級の巨樹

1951年(昭和27年)に県の天然記念物に指定された樫ノ浦のアコウ巨木は、長崎県最大の巨樹であるだけでなく、九州でも第一級の部類に入ります。

アコウはクワ科の常緑高木で、中国南部から台湾・南西諸島をへて、九州・四国・本州の暖地に分布します。長崎県内では、島原半島・長崎半島・西彼杵半島、五島各地、平戸島から北松浦郡の鷹島、壱岐に大木をみることができます。

その中でも、樫ノ浦のアコウはかなりの巨樹で、根まわりは15mを超え、樹高は10m以上、東西南北へそれぞれ14m、19m、12m、16mも枝を張っています。枝はさらに分岐して入り交じり、その枝からは大小の気根がたれ下がっています。長大なものは地面に達して支柱根となり、四方へひろがる枝を支えています。

他にも、玉之浦のアコウ(県指定天然記念物)や富江小学校グラウンドのアコウの木(市指定天然記念物)があり、アコウの巨木巡りができます。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000121169.html 【長崎県・五島列島の伝統的な古民家と樹齢約250年の巨大なアコウの樹を後世に残すプロジェクトのクラウドファンディングに挑戦中】より

アコウの大樹を守り、古民家を再生させて、五島の豊かな自然の中で「自然×英語×楽しい」の特別な「島留学」を通じて、ネイティブな英語と自然体験ができる「グローバル・ゲストハウス」をつくりたい。

株式会社 Ako international(所在地:⾧崎県五島市/代表取締役社⾧: アーロン・ニコラス・サットン)は、アコウの木を救い、同時に「素晴らしい自然体験と、英語学習を一緒にできるグローバル・ゲストハウス」をつくる。そうすることで、地域も人も元気にするという夢を、知っていただき、応援していただきたいと思いクラウドファンディングを実施しています。

URL: https://readyfor.jp/projects/118217

五島市大浜には、集落を見守ってきた「アコウの大樹」があります。しかし過疎化で持ち主も島を離れ、ある日伐採されようとしていました。ちょうどそこに通りかかった私は、思わず「私が買うから、どうかこの木を切らないでください!」と言ってしまいました。お金がたくさんあるわけでもないのに、です・・・。直感的に「この木を切ってはいけない」と強く感じたのです。そして、もしこのアコウの木と、敷地にあるボロボロの古民家を再生できたなら、集落の再生と、訪れる方たちの元気の再生もできる。そんな予感がしたのです。

移住してきた五島で、不思議な縁に導かれて出会ったのが、家の近所にあるアコウの大樹です。地域を長い間見守り、シンボル的存在であるにもかかわらず、過疎化で伐採されそうになっていました。

地域のため、そして島のために、この木は守らなければならない。そう感じた私は、敷地の古民家とともに木を買い取りました。そしてアコウの大樹を守り、同時に古民家を再生させて、「自然体験と英会話の学び」ができるゲストハウス「AKO HOUSE(アコウハウス」をつくろうとしています。

     今回のクラウドファンディング発起人 アーロン・ニコラス・サットン

五島は素晴らしい海や自然に囲まれています。美味しいものもたくさんです。そんな環境で、ネイティブな英語を子どもからご高齢の方まで楽しく学べるとしたら、海外に留学しなくても「自然×英語×楽しい」特別な「島留学」ができるのです。

自然体験は、プロのガイドのもとでSUPやカヤックといったマリンアクティビティを(目の前には透き通る海が広がっています!)。

ネイティブの英会話レッスンも、経験を積んだプロが楽しく、おもしろく提供します。だから、どんな初心者の方も気軽にできます。英語に興味がなくても「なんだか楽しそうだから行ってみたい」という方だって大歓迎です。

今回のプロジェクトは「アコウの大樹」との運命的な出会いから始まっています。個人的なことではありますが、いつかたくさんの人を幸せにする、そんな物語のはじまりだと感じていますので、どうかもう少し経緯をお話しさせてください。

アコウの大樹は、五島の私の家から歩いて2分、石垣の小道のわきにあります。樹齢は推定250年。巨大で、たくさん伸びた枝の広がりも、枝から地面に伸びる新たな根の姿も壮観。まさに生命の力を感じさせる木です。この地域の守り木でもあり、神秘的なパワースポットでもあると感じます。

2020年12月18日、私はランチ休憩で、自分の英会話教室から自宅へと歩いて帰っていました。ちょうどアコウの樹を通りかかると、工事をしている音がしました。見ると、雄大なアコウの大きな枝を1本ずつ機械で切っていました。その光景に私はショックを受けてしまいました。あわてて解体業者さんに話を伺うと、土地の持主さんの依頼を受け、アコウの樹を根から切り倒し、更地にすると言うのです。

居ても立ってもいられず、私は「どうか、木を切るのを待ってください!!」と言ってしまいました。すぐにアコウの樹の隣に住むおばあさんに声をかけました。そのおばあさんは「子どもの頃から、みんなで登ったり遊んだりした思い出の木で、その後もずっと毎年やってくる台風からも家を守ってくれているんだ」と話してくれました。この木は、ずっと集落を守ってきた木なのです。

おばあさんが木の持主さんを知っていたため、連絡を取ることができました。持主さんは現在愛知県に移住していました。彼は「10年以上五島を離れており、今後五島に戻る予定もありません。家も土地も、そしてアコウの樹も管理できないのです。すでに解体業者さんと契約をしており、時すでに遅しです」そうおっしゃいました。

それでもあきらめきれず、翌日、解体業者の社長さんと話をしました。社長さんはとても優しくて、アコウの樹の価値を理解している人でした。彼は「私も、この木の価値は素晴らしい、本当に切ってしまうのですか?とお話ししたんです。でも『木を管理できず、周りにも迷惑をかけるので切ってください』と言われました。木も含めて家を解体する契約を結んでいますが、もしこの木が守られるのであれば、とりかかった工事の代金だけいただければ大丈夫です。契約の違約金などは一切必要ありません」と話してくれました。

さすが五島の人です。2日連続で僕はショックを受けました。もちろん今度は素敵なショックでした。

こうして私は、アコウの大樹を含めた220坪の土地と古民家を買う契約を結びました。とんでもない衝動買いでしたし、後からお金の心配が湧き上がりましたが、でも、この木はどうしても守った方がいいと直感したのです。あの日、あのタイミングで、アコウの樹の道を通らなかったら、この木はもうこの世に存在しませんでした。そう思うと不思議な縁があると感じています。

すべてを業者さんに任せる資金は、私にはありませんでした。なので、できるところまで自分の力で進めています。ニュースや新聞記事になったこともあり、地元の方々も解体作業やゴミの廃棄を手伝ってくれました。延べ100人以上の方々がボランティアで手伝いに来てくれて、作業日程は約2週間。ゴミはなんと軽トラで20台分も出ました。その後もゲストハウスの建設が着々と進んでいます。

古民家を修復し、ゲストハウス「AKO HOUSE(アコウハウス)」として再生させます。敷地にあるアコウの大樹も守り、シンボルツリーにして、ひとつの大きな樹の下に、日本中・世界中からの旅行者と、地域の人たちが共に集まれるコミュニティを作っていきます。

島の素晴らしい自然に親しみ、同時に英語を使いながら、グローバルな感覚を養っていく。古い伝統の家に最新のトレンドを取り入れた心地いいスペースを創造することで、世代の違い、文化の違いなど、いろんな壁を超えて、旅行者も地元民も、老いも若きも、みんながコミュニケーションを楽しむ場所をつくりたい。

いつのまにか、自然をより愛し、違う文化に興味が湧き、国際的感覚も育まれるインターナショナルな空間に育てていきたいと思っています。それが、なぜか五島という土地に惹かれて移住し、なぜかアコウの大樹と出会い、なぜか「木を切らないで!買うから!」と言ってしまった私が、地元のみなさんと、世界のみなさんに届けることができる、いちばんの夢だと信じているからです。

ご存じの方も多いかとは思いますが、古民家の修繕にはとっても膨大な資金がかかります。予定のプロジェクトに対しての修繕費用の概算は2,500万円はかかる予定で、市からの補助金1,200万円は決定していますが到底足りない状況です。 かなりの額の自己負担金額がすでに想定されています。

これまでもなるべく予算を抑えるために両親、兄弟、ご近所の方々、ボランティアの方々の協力を得て自分たちでできる範囲の修繕を行ってきましたが、どうしても資金が不足の問題は解決できません。

そこで今回のクラウドファンディングを通じて、この想いに少しでも共感してくださる方へご協力をお願いしております。また拡散・広報もどうぞよろしくお願いいたします。

どうか、あなたにも「AKO HOUSE(アコウハウス)」を応援いただき、仲間になっていただきたいです。そしていつか、この大樹の下で、いっしょに語り合う日を夢見ています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/spot/10011 【奈良尾のあこう樹 (国天然記念物)】より

樹齢670年を越える、新上五島町屈指のパワースポット

根っこが二股に分かれ、両足で地面に踏ん張ったような姿をしています。

神社へ繋がる参道をまたぐようにそびえ、まるで天然の鳥居。樹齢650年を超えるあこう樹の下をくぐると長生きできると伝えられる、上五島のパワースポット。

高さ25m、幹周り12mで日本一の大きさをほこります。

1961年4月27日に国の天然記念物に指定されました。


https://www.nagasaki-tabinet.com/blog/tabibu/ruri/202212 【【写真映え×パワースポット】大自然のエネルギーと生命力を感じる五島列島「アコウの樹」特集】より

アコウはクワ科イチジク属に分類される常緑の高木で主に亜熱帯地域に生息しており、五島列島はアコウの樹が生育するのに適した環境のため、いくつもの巨木があります。

神秘的で自然のエネルギーを感じ、写真映えするアコウ。

今回は五島列島のアコウの巨木巡りをご紹介!

#01.奈良尾のあこう樹|新上五島町屈指のパワースポット!

1ヶ所目は、新上五島町・奈良尾のあこう樹です。

樹齢670年を越える国指定天然記念物です。(2022年現在)

根っこが二股に分かれ、神社へ繋がる参道をまたぐように生えているため、まさに天然の鳥居!

アコウの鳥居をくぐると長生きできると伝えられているそうです!

ちょうど通りかかった地元の方が

「根っこの鳥居をくぐるときは息を止めて通らんばぞ~」と話しかけてくれました。

どうしてか聞くと、

「おいもよく分らんけど、小さいころからそう言われてきたった~い」と言い放ち、立ち去っていきました。

地元ならではの言い伝えのようですが、長い歴史の中で何かしらの意味があったんだろうな~と思いながら、私ももちろん息を止めて通ってみました~♪

他の方の話によると、息を止めるのは”願いが叶うように”との言い伝えがあるのだとか。

アコウの鳥居をくぐった先には奈良尾神社があります。

参拝後におみくじを引き、そのおみくじをゲン担ぎにアコウの根っこに結びます♪

良いことがありますように~!!

奈良尾神社

#02.大浜のアコウ|危うく切り倒される運命だった巨木を救ったのは!?

2ヶ所目は、五島市・大浜のアコウです。

五島列島が舞台として登場した連続テレビ小説「舞いあがれ!」でも、通学路に登場したアコウです。

舞いあがれ!の舞台・五島列島

実はこのアコウ、所有者が管理できなくなり切り倒されそうになっていたのを、五島市在住の英会話講師ニコラス・サットンさんが私財を投じて守った木なのです!

ニコラスさんがいつも通り英会話教室から自宅へ帰っていると、アコウの大きな木の枝を機械で伐採しているのを見かけ…

どうにか木を残そうと所有者や不動産に問い合わせ、2021年4月に持ち主となったそうです。

ニコラスさんが声を掛け、木を残そうと行動しなかったら、この立派なアコウは無くなっていたのかと思うと…感慨深いですね。

アコウの持ち主となるには、木が生えている敷地内の空き家も込みでで購入することが条件でした。

以前の所有者の家具やゴミがそのまま残っており、購入後すぐに住めるような状態ではなかったとのこと。

2022年12月現在、ニコラスさんは空き家を短期・長期留学型の英会話教室にしようと自ら改装工事に奮闘中です。

2023年3月末までには完成させ、新年度から「あこうハウス」としてアコウの木の下で教室を開きたいと話してくださいました。

完成が楽しみですね♡

ニコラスさんは、とっても気さくな方で日本語もペラペラ。

英会話教室の他にもSUPやカヤックの体験事業も行っていますので、インスタグラムでチェックを♪

#03.玉之浦のアコウ|大地の傾斜にダイナミックに根を張る

3ヶ所目は、五島市・玉之浦のアコウです。

長崎県指定文化財(天然記念物)になっています。

大山祇(おおやまづみ)神社の境内にあり、根っこ部分が鳥居になってます。

鳥居になっているところは、奈良尾のあこう樹に少し似ていますが、玉之浦のアコウは根っこに注目して見てほしいです!

大地の傾斜に根を張っている様子が、まるでウエディングドレスのよう~♪

縦構図で撮るのがオススメ♡

枝の部分と根っこの部分で左右対称に撮ると迫力満点です!

大山祇神社(玉之浦のアコウ)

#04.嵯峨島のアコウ|崖の上にそびえ立つ大樹

4ヶ所目は、五島市・嵯峨島(さがのしま)のアコウです。

嵯峨島は五島市の本島・福江島の西方4㎞に浮かぶ島で「日本の秘境百選」にも選ばれています。

嵯峨島のアコウは、不思議なことに高い崖の上に木がそびえ立っていますよ~!

鳥が運んだ種が、凝灰岩の崖の上で発芽し成長した木です。

五島市は2022年1月に「日本ジオパーク」に認定されました。

嵯峨島は火山島ならではの地形を見ることができ、迫力のあるアコウと珍しい縞模様の凝灰岩が同時に見られるのも魅力的♡

嵯峨島モデルコース

#05.樫の浦のアコウ|まるでジブリのような世界観の大樹

最後に紹介するのは五島市の北部、樫の浦(かしのうら)のアコウです。

3ヶ所目に紹介した玉之浦のアコウと同じく、こちらも長崎県指定文化財(天然記念物)です。

根回り15mを越え、樹高は10m以上、四方へ枝を伸ばし、長崎県最大の巨樹!

九州内でも第一級部類になる大きさです。

5つ紹介してきた中で、個人的には「樫の浦のアコウ」が1番のお気に入り♡

正面から右手に回った裏側の部分が秘密基地っぽくて、まるでジブリの世界に迷い込んだ気分♪

写真映えも間違いなしです!

樫ノ浦のアコウ

せっかくなので、もう一本見に行こう~!

樫の浦のアコウから数十メートル先、天満神社の境内にもアコウがありますよ♪

巨木に寄り掛かって目を閉じると、そよそよと感じる風、葉の揺れる音がとっても心地よかったです。

五島列島に点在する6本のアコウを見てきて、共通点を考えると全て海沿いにあることに気づきました!

アコウの種を運ぶ鳥は、海沿いの景色を見ながら大陸へと渡る旅をしているのかな~。

五島の美しい海を見ながら、アコウ巡りをしてみませんか?