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ガジュマルとアコウ/生命力

2024.05.14 06:03

https://takeuchiteien.co.jp/%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%82%A6/【ガジュマルとアコウ】より

私のマニアックな趣味の1つに「離島めぐり」があります。そして、私にとって離島と言えば、沖縄周辺を指します。というわけで、今回は沖縄の樹木について話していきたいと思います。みなさんは、「ガジュマル」って知っていますか? 「アコウ」はどうですか?

どちらもイチジクの仲間でして、クワ科に属します。

私は、ガジュマルは見聞きしたことがありましたが、アコウは知りませんでした。実はこの2つの樹木、外見がとてもよく似ています。漢字でも、アコウは「榕」、ガジュマルは「細葉榕」と書き、似ています。

沖縄好きの私ですが、この2つ、初めはまったく見分けがつきませんでした。

どれがガジュマル?どれがアコウ?

国際通りから少し入った所の公園です。

ここは小高い丘になっていて、人もあまり来ないので、のんびりできます。

沖縄の公園には、だいたいガジュマルやアコウの木が植えてあることが多い。というより、もともと生えていたところを公園にして木を残した、というのが正解かもしれません。

どちらもエイリアン的地球外生物的風貌でして、実際に、もとから生えていた別の木に巻き付いて枯らしてしまったりします。それでどちらも「絞め殺しの木」と呼ばれています。

ガジュマルの実 アコウの実

実が落ちていました。樹木本体は圧倒的なのですが、実はかわいい感じです。

まるで、小さいいちじく。さて、どれがガジュマルでどれがアコウの実でしょうか?

正解は、左からアコウ、アコウ、ガジュマルです。

白いプツプツがある方が、アコウですが、う~ん、よくわかりません。

しかし、この2つの種族は実のつき方が全然違います。みてみましょう。

実のつくところがちがう!

アコウは枝全体幹生果かんせいか出典元:「木の情報発信基地」

ガジュマルは葉の付け根出典元:「小田隆浩@odaworksのblog」

ガジュマルとアコウ瞬時に見分ける方法

ガジュマルとアコウの葉この画像はガジュマルとアコウの葉のアップです。

太陽に透かして見ると光がよく入って葉がとてもきれいです。

私は葉を見て瞬時に見分けます。先ほどから何回も葉の写った画像をみてきました。

みなさん、どちらがガジュマルでどちらがアコウの葉でしょう?

葉の形がちがう!

ガジュマルとアコウの葉の違い私の好きなワンショット♪

おわりに  出典元「Pinto;ram」

どちらも温かい所を好み、ガジュマルの北限は屋久島、アコウの北限は紀伊半島です。

アコウの方がやや寒さに強い。ガジュマルは「歩く木」ともいわれ、気根をたらして広い空間を支配します。城に住む王様の風格があります。ギムジナー(奄美ではケンムン)という妖精?が住む、というのもうなづけます。

アコウは「モンスター」です。

単体で恐竜のような恐ろしいほどの生命力があります。でも、あくまで強い家来です。王様ではありません。


https://www.youtube.com/watch?v=-y4fL5J-XF4

https://nippon-marche.com/2018/03/11/nurse_log/ 【風倒木がまちを潤す 〜 ナース・ログの役目】より

十津川村の果てしない山奥、その名もズバリ、果無(はてなし)集落を歩いていたとき、道脇に枯木が倒れていた。風倒木という言葉を思い出す。英語ではナースログという。

ナースとは看護婦、ログとは丸太。看護婦の役目をする丸太という意味だ。風倒木が森を癒やして(看護して)くれている。

ただ朽ちているように見えて、実はそこにコケを生み、バクテリアなどの微生物が棲めるようにしている。潤いを与える。だから虫たちがやってくる。それを狙って小動物が寄ってくる。大きな動物も現れる。

それらが森にさらなる潤いを与え、土壌を肥やしていく。

豊饒な土地あればこそ、若木がまた力強く育っていける。全てつながっている。

まちづくりで必要なのは「よそ者、若者、バカ者」とよく耳にする。

では、そうでない者、例えば年輩者はもう不要なのか? 老害と呼ばれぬよう、ただ去りゆくのみなのか?

太鼓判

奈良の3つの「最も美しい村」を訪ねて思った。

若手が生き生きしているのと同時に、年輩者がいい味だしてるのだ… と。

若者の活力は分かりやすい。パワーがあるから。頼もしい。

よそ者が土地にない潤いを運び、バカ者はときに状況を打破する(明るく、愉快にもしてくれる!?)

でもそれらも、豊かな土壌あってのことだ。

乾いた砂地に、木は育たない。根は張らない。

「なんでもやってみたら、よろしいがな」。吉野山観光協会 会長の東さんは仰った。

ご多分に漏れず高齢化が進んでいるだろうこの町では、ずいぶんと若い人の活動が目についた。

「ぼくたちは、伝えなきゃいけないんです」

複数の人が、同じ意味のことを言っていた。

吉野4人衆

受け継いだものを持つ者は、強い。

地に根を張って、伸びていける。

伸びた若木ばかりが目立ちがちだが、実は風倒木が支えてる。

そんな森は豊かだし、町は素敵だと思う。

奇しくも今日は、3月11日。

語ること、見えないものに目を向けることが多い日になりそう。