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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の286-

2024.05.14 07:29

雨の某所。

傘をさしてまで、足を運んだ場所が、

とある街にある。


目まぐるしく入り乱れる通信網の世界観、

乱立する飲食店とは異なり、地元の客達が、

腰を据えてこの酒場での一杯を楽しめた夜。


先日お会いした看板は、その夜は所用にて

居らず、代わりに先導を切っていた、

二つ目の看板の立ち振る舞いに、嬉しさは

グラスに注がれた黄色の液体と同じく、

なみなみに満ち溢れていた。


それは、サンヨーさんが作り出す、

この炭酸瓶の空いた本数で、

その嬉しさが物語っていたのだろう。

丁寧且つお上品な接客に慣れた客達は、

この場所には居ない。


一人前250円の〆た小肌をつまみに、

この酒場の面白さを、身体全体で堪能できた事、

雨が降る月曜の夜に感謝。