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マルボロ、カナダ大麻製造会社と買収交渉!!

2018.12.06 09:37

今年最大のニュースとも言える、世界各国の大麻解禁事情にまた進展。

なんと、あのマルボロがカナダの大麻製造業者を買収しようとしているそうなのです!現在カナダのマリファナ産業は急成長が見込まれ、大麻合法化によって42億~87億カナダドル(約3600億~7500億円)の利益が出るとのこと。さらに、合法後の1年で600万人程度が娯楽使用するとの予想までされています。

今回は、この利益に群がる投資家や各業者の動きをご紹介していきます。


タバコ業界の新たな敵はマリファナ?

タバコも大麻もどちらもリラックスを目的とした製品ということで、競合相手となる可能性が高いのです。

マルボロなどの有名ブランドを持つアルトリア・グループは、カナダの大麻生産会社Aphriaの株式取得を協議中。

フィリップモリスは大麻栽培に関する特許を保持しているとされています。

世界4位のイギリスのたばこ会社であるインペリアル・ブランズは、取締役に大麻ビジネス経験者を迎えるなど、競争が激化する前兆が見受けられますね。

大麻を合法化したカナダの大麻製造会社買収へ

「マルボロ」ブランドを持つ、アメリカの大手タバコメーカーアルトリアが、カナダの大麻(マリフアナ)製造会社クロノスと買収に関して交渉を行ったと明らかにしているのですが、これが実現すれば、タバコ業界初の大麻製造会社買収となる大ニュース!

北米や欧州で大麻使用の合法化が広がる中、今回の買収が成立すれば、誕生間もない大麻市場への最大の投資案件となるります。

大麻を栽培・販売するクロノスはニューヨーク株式市場にも上場しており、株価は11月3日に14%上昇して10.39ドル(約1180円)となり、時価総額は19億ドルとなったようです。

買収交渉はロイター通信が最初に報じています。

カナダが今年10月に娯楽目的の大麻使用を全面的に合法化し、アメリカではカリフォルニアを含む複数の州が同様の法改正を行ったのを受け、投資家が大麻産業に押し寄せているとのこと。


各業界がカナダ大麻会社へ接近・参入

コロナビールなど酒類販売のコンステレーション・ブランズは今年、カナダの大麻栽培販売会社キャノピー・グロース40億ドル近くを投資しているのはご存知でしょうか。ものすごい金額が動いているのです。

また5月にはカナダの大麻栽培販売会社オーロラ・カンナビスが医療用大麻製造のメドリリーフ20億ドルで買収しています。

日本経済新聞やロイター通信、ブルームバーグの報道によると、大麻製造会社の買収は総額100億ドルを超え、2017年の実績から7倍以上も伸びているというのです。

他の日用品メーカーや医薬品業界、食品はもちろん美容業界までも大麻合法化を事業拡大のチャンスととらえ、次々と共同開発製品を発売しています。

コカ・コーラはオーロラ・カンナビスと飲料開発について協議中とされてい、アルトリアはカナダの大麻製造ティルレイ、アフリア両社と協議中。

さらには、ウイスキーの「ジョニーウォーカー」ブランドを持つイギリスの大手酒造メーカー:ディアジオも大麻産業への投資を検討しているんですって!


そんな中、いち早く発売開始したビールがあります。

世界初の大麻草からのビール醸造技術を持つプロヴァンス・ブランズ(Province Brands of Canada)がオンタリオ州で急成長しているビール会社ロスト・クラフトビール(Lost Craft Beer)と契約を締結。

ロストビールはプロヴァンス・ブランズから特許許諾待ちの大麻草からのビール醸造技術をライセンスされ、123,000スクエアフィートを誇る生産施設でビールを醸造。

大麻草を発酵醸造させてビールを製造するためアルコール分は含まないそうですよ。

ロスト・ビールのシェーハン・デ・シルバ創業者は、

プロヴァンス・ブランズが持つ大麻草からの醸造技術と彼らの専門性で、我々の商品ポートフォリオが豊かになり素晴らしい結果を産むことになるでしょう

と述べている。

プロヴァンス・ブランズのドゥーマ・ウェンドゥシュッCEOは、販売前に

「これまでも私はロストビールが大好きでしたが、彼らのようなクラフトマンシップに溢れる会社と一緒に商品を作れるなんて夢のようです。カンナビスで作ったビールを一緒に販売することが待ちきれません。

と語ったそうです。

世界の流れは、大麻ビジネスが中心になっているのに、完全に出遅れてしまった日本。未だに大麻解禁のニュースに「ありえない!」という反応が聞こえてくる認識の遅れ方にはうんざりしてしまいます。

本当にカラダに悪いのは、アルコールやタバコということを海外は認め始めています。


電子タバコ販売に規制

大麻関連企業とタバコ業界の交渉が活発化した理由は、アメリカでのタバコや電子タバコへの規制強化です。

これには、若い世代ニコチン中毒が広がっているといった懸念が背景にあります。

アルトリアは電子タバコ最大手ジュール・ラブズの株式の40%の取得を検討しています。1ジュール・ラブズはアメリカでの電子タバコ市場での市場占有率が75%に達し、時価総額は160億ドルに上っています。

アルトリアに近い関係者によると、将来的には完全子会社化も検討しているという。

アメリカ食品医薬品局(FDA)はメンソールフレーバー付きタバコ禁止を検討するとともに、21歳以下の若者の立ち入りが禁止されている場所での、フレーバー付き電子タバコ販売厳しく規制している状況です。

欧米でのたばこ製品の売り上げは減少ペースが加速。

アメリカの銀行:ウェルズ・ファーゴの予測だと、アメリカ国内の2018年の販売量は前年比約4.2%減と、ここ数年の平均より減少する見通しで、アルトリアの株価も直近1か月で14%下落したそうです。

こういった要因から、大きな収益の見込める大麻産業に参入して窮地を乗り越えようという動きに出ているのが手に取るように理解できますね。

今まで、自分を蝕んでいた「飲酒」や「喫煙」の呪縛から解放されて、やっと健康志向になってきたということになりますね。

若い時に遊んでいた人たちが、自分のカラダをいたわる歳になって、ヨガが流行。次いで大麻が良いとされ始めるのは、とっても自然な流れに思えます。