セイファート銀河
2024.05.15 06:29
NGC4151
セイファート銀河は、活動銀河核をもつ銀河の一種で、1943年にカール・セイファート(C.Seyfert)によって発見されました。明るい核と、通常の銀河とは明らかに異なるスペクトルをもつのが特徴です。
NGC4151は、りょうけん座の領域に位置します。地球からの距離は6200万光年、見かけの等級は11.5等級です。
上の写真では、恒星のように輝く銀河核の存在が分かります。そして、そのまわりにうっすらと渦状腕が見えます。
この銀河は、1943年にカール・セイファートが著し、「セイファート銀河」という言葉がうまれる元となった論文に書かれた銀河のうちの1つです。また、活動的な超大質量ブラックホールをもつ銀河の中で最も近いものの1つです。中心の2つの超大質量ブラックホールは、太陽質量の4000万倍と1000万倍で、15.8年おきに互いに周回していると推測されています。
NGC4151は、その見かけから「*サウロンの目」というニックネームをもっています。
(*サウロンは、J・R・R・トールキンの「ホビットの冒険」「指輪物語」「シルマリルの物語」に出てくる、「身の毛もよだつもの」という意味をもつ悪役です。)
(参考文献)
(続)星空ハイキング,市川利光,コプティック星座館,2000
天文学辞典,岡村定矩代表編者,日本評論社,2012
NGC4151,Wikipedia,2024/5/13閲覧
サウロン,Wikipedia,2024/5/13閲覧