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質問が人を育てるとは?

2016.02.15 03:20





こんなお悩みを伺いました。



(先日行った山形県真室川の新雪。結晶が肉眼で見えるような大きさで綺麗でした✨)



「部下(Bくん)が仕事をしてるのだが、なかなか進まない。

そこで効率のいい方法を教えたのだが、不機嫌な顔をしてまともな返事が帰ってこない。

部下のやる気を起こさせるためにはどうすれば良いですか?」(Aさん)





Aさん、部下のやる気を育てようと日々考えていらっしゃるようで、本当に素晴らしいです!





アドラーでは、上司・部下間においても、子育てにおいても、

『答えを教える』ということはしません。





なぜなら、相手の考える力を養い、自立に導くことを

『育てる』と考えるからです。





Aさんが「効率のいい方法」と思っているのは、もしかするとBくんにとっては

さほど効率が上がらないかもしれないのです。





大切なことは、

「Bくんにとって、効率良く仕事が進む方法が見つかる」

こと。





しかも、それはBくんにしか分からないことなのです。





では、実際にどうやって

答えを教えることなく、相手に考えさせるのか。





答えはシンプル。






相手に質問するのです。





「どういうやり方にするとやり易くなる?」


「どういうのがあればもっとやり易くなる?」


「じゃあそれを加えるためにどうすればいい?」





なかなか答えが返って来なければ、

Aさんがやって効果のあった、効率的な方法をたとえ話として出せばいいのです。





「たとえば、僕のとっている方法でこういうのがあるけど、これはすごく効果があったよ」





答えを教えると、どうしても押し付けのようになってしまう時もありますが、

たとえ話として成功例を出した時に、

それは途端にアドバイスに変身します。





仕事が進まないBくんを見て毎回方法を【教える】のか、

それともBくんが自分自身の効率良いやり方を見つけるための【質問】をするのか。






これは子育てにも大きな影響を与えてくれます。





子育てをはじめとした人材育成の目標は

相手が自立することと捉えるならば、


わたしたちは

答えを教えることではなく、

自ら考えてもらえるような質問で

相手を支援することもできますね(*^_^*)





「そんなすぐには、なかなか変われない」

という方もいらっしゃいますが、

この、

「答えを教えるのでなく、質問で考えさせる」

ということを知っていると、

たとえ答えを言ってしまったとしても

その後意識が「質問」というところに向きやすくなります。




ポイントは、いきなり完全にやる、なんてできないということ。




今まで答えを教える指示系コミュニケーションを取っていた人が

急にコミュニケーションを完璧に質問系に変えるなんて難しいものです。




完璧じゃないと変わったうちに入らない、

と思っている人は

できてない自分を見ると(感じると)ダメ出しをしてしまって自己否定が始まってしまうことも。





良好なコミュニケーションを求めているのに

それでは勇気くじきになってしまいます。




アドラーは結果に注目するのではなく、

目標へ向かうプロセスに注目します。




たとえ、あ!またやっちゃった!

と思うことがあっても大丈夫!!!




自分で気づいてるってところに

OK!次がんばろう!

と勇気づけでくださいね(*^_^*)




ぼちぼちやっていきましょう♪