本当にわかっているかどうかを確認できる効果的な質問【先生も保護者の方も使えます】
「わかった?」と聞いても、多くの子は「わかった」と言ってしまいます。
それは、嘘だったり、無意識だったり、気遣いだったり、勘違いだったりします。
勉強において、わかっていないことをそのままにして先へ進むことほど怖いことはありません。
そんな色んな理由で発せられるすべての「わかった」に対して、実に効果的な質問があります。
それが「じゃあ説明してみて☻」です。
「じゃあ説明してみて☻」の使い方と威力
効果的な質問である「じゃあ説明してみて☻」。
これを使う時のポイントは、笑顔で言うことです。
最後につけている☻ぐらい満面の笑みで、さも「その内容を誰よりも知りたい感」を出して聞きましょう。
なるべくプレッシャーにならないように。さらに、「得た知識を取り出す」ということが当たり前であるかのように。インプットしたものはアウトプットしなくちゃね。
それでは、実際に使ってみましょう。
「わかった」に対して実際に、「じゃあ説明してみて☻」と言うと、大体の子は動きが止まります。
インプットしたものをアウトプットするには、人からもらった言葉を自分用にする必要がありますからね。これは自然なことです。待ちましょう。
何となくでも理解している子は、そこから単語を使って説明をし始めます。ポツリポツリといった感じ。承認して繰り返していけば、だんだんと説明レベルは上がっていくでしょう。
しっかりわかっている子は、こちらが驚くことの説明をすることもあります。知識をくれたことへの感謝を述べて、次のわかったを見つけに行かせましょう。
本当にわかっていない子は動きが止まったままです。何も出てきません。ただ、これが案外当たり前の状態であるということを僕たちは忘れてはいけません。
「人に説明する」というのは、高度なアウトプットです。ですから、ここで「ほら、やっぱりわかってないじゃん!」とか言うのは、なしです。
助け舟を出しましょう。それはまるで数学の証明の穴埋めのように。
「え、これとこれをつなぐとどうなるんだっけ?」や「この名前は?」など、簡単な質問をしてあげるのです。
学んだことをなぞれるように、細かく答えやすい質問をしてあげましょう。
一通り最後までいけたら、その内容を今度は自分一人で説明させてみます。
納得できるようなところまでいけたら、「わかった」の確認は終了です。
その時やっと「わかった」が誕生したと言っても、過言ではないでしょう。
ここから「できる」にしていく過程については、以下をご覧ください。
どうでしょうか。
内容について、おわかりいただけましたかね。
お、頷きましたね。
「じゃあ説明してみて☻」
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
誰より自分が偽物の「わかった」に騙されないように。