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マヤ

『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい⑰ 三代目妄想劇場 特別編

2018.12.07 23:00

隆臣「おとーしゃんのカレー買いにいくのよ」



「カレーのルーだったらうちにも置いてるよ」



隆臣「カレーあるの?しゅごいね!」



「おつかい中なんだろ?おばちゃん知ってて聞いたのよ。隆臣くんが通るのまってたんだ」



隆臣「そーなの?」



「ほら、その大きなお買い物おばちゃんに貸して」



隆臣「どうしゅるの?」



おかみさんはケーキが入った紙袋を安定した台の上に置くと、店の奥から子供用の丸イスを出してきた。



「隆臣くんここにお座り。おばちゃんの孫が使ってたイスも役にたったね」



隆臣「たぁくん忙しいのよ」



「そんなに急ぎのおつかいなのかい?」



隆臣「溶けちゃうのよ、イチゴのケーキ」



「え?アイスのケーキ買ってきたの?」



隆臣「アイスじゃないよ!でも溶けちゃうのよ」



「なんだろね?おばちゃんはすぐに溶けないと思うよ」



隆臣「そーなの?変ね」



「それより、隆臣くんが来たらサービスしようと思ってね、おいしいメロン用意してたのよ」



隆臣「メロン?」



「小さく切ってるからお食べ。ああ!皆さんもどうぞ‼︎」



おかみさんが周辺にいるスタッフに声をかけた。



一口大にカットしたみずみずしいメロンを見て、スタッフが集まってきた。



ELLY「うわ!うまそー♫」



直己「こら!ELLY💦つられていってどうすんだ!」



ELLY「あっ!しまった💦つい…」



時すでに遅く、おかみさんの用意したメロンにスタッフが群がっている。



臣のマンションでモニターを見ていたディレクターが声をあげた。



「あー!みんなのこのこ集まってきて…何やってんだ⁉︎」



モニターに映る隆臣は大人達を気にする風でもなく、おかみさんにメロンを食べさせてもらいながら、陳列棚に並んでいるカレーの箱を見ている。



ELLYはサッとメロンを取って、すぐに立ち去った。



ELLY「見つかってない!セーフ💦」



直己「ちゃっかりメロン取ってきてるし…」



マンションにいるディレクターがスタッフにゲキを飛ばす。



D「隆臣くんが気づかないうちに、全員持ち場に戻れ💦」



スタッフは無言でサーっと持ち場に戻った。



みんな口をもごもごさせている。



隆二「たっくん、やっぱりカレーの方を覚えてたんだ」



隆二はモコモコタオルにチビ猫をくるんで片手に抱え、子猫用のミルクを哺乳瓶で与えている。



チビ猫はミルクを飲みながら哺乳瓶を持つ隆二の手をモニモニしている。



臣「マーマのおっぱいだと思ってモミモミしてるな」



隆二「臣が言うとやらしく聞こえるからやめろ」



臣「変なやつ…なんで赤くなってんの?」



隆二「るせー💦それよかたっくんだよ!」



臣「カレーも買ってくるのかな?」




隆臣「おばしゃーん、ここにお野菜もお肉も入ってるの?」



「この中にはルーしか入ってないよ。お肉や野菜は別に買わなきゃね」



隆臣「たぁくん持てるかなぁ?」



「この荷物もあるんだろ?そりゃ無理だよ」



隆臣「どーしよ?」



「どうしてもカレー食べたいのかい?」



隆臣「おとーしゃんがね!カレーがいいのよ」




臣「隆臣…」



隆二「ほらぁ、臣が今夜辺り食べたいって言うから…」



D「お父さん思いの優しい子供さんですね、隆臣くんは」



臣「…俺、行ってくるわ」



立ち上がりかけた臣のパーカーを引っ張って、隆二が止めた。



隆二「待って、臣。あれ…」



つづく