フラミンゴ隊(tai)

れおなのブログ〜ようこそ、羨ましい気持ち(指筆談コミュニケーションの会を終えて)

2018.12.08 03:19

人をうらやましく思うことは、私の人生において、あまり、ないです。

”足が長いな〜あの人、いいなぁ〜〜”と思っても、一瞬後には、ま、いっか〜、私はわたし。

”ハワイ、行ったの〜!いいなぁ〜〜〜”も、一瞬。・・ま、別にいっか、前に行ったな。



障がい児ファミリーになった日から一度だって、自分でも不思議なくらいですが、よその家族を羨ましく思ったことはない(どっちかというと、他の障害児を抱えた家族の気持ちが、これでよく分かるようになったぞ、と思ったくらい)です。

きっと平均して0.5秒くらいかなぁ?と思います。一回に何かをうらやむ時間(!)。

あきれるほど、おめでたい人間なのかも、私(笑)。



でも、そんな私にも、ついに(!)、あぁ良いなぁ、うらやましいな〜〜〜〜〜〜と、すっごく思ってしまう出来事がありました。実は、1週間たった今でも、ふと、思い出しては

”いいなぁ〜〜〜・・・・”


かなり、重症です。

何をそんなに羨ましいと感じているのかを、ちょっと、あかしちゃいます。



先日、フラミンゴ隊のイベントで、指筆談コミュニケーションの会を行わせていただきました。前回はメンバーのみ参加の開催でしたが、それも入れて、2回目になります。


子ども達とのやり取りの中で、先生がそーっと皆に教えてくださったことがあります。


どうやら、ある種の障がいある方々は、空に、花に、自然に、人に(・・もだったかな?)、感情のような「何か」を読みとり、感じることができるようです。と。


空が、秋から冬の空になったと。雲が、その姿を冬模様に変えたと。

花たちが、みせているものを。

木々が、奏でている、何かを。


著名な書道家さん(・・金澤翔子さんのことと思われる)の書が、なぜ、あんなにも、見るものの心を惹きつけるのか。

彼女は、ただ感じるだけではない、それを、「書」に込めることができるのだ。


あぁ。。。。美しい。とっても、美しく、それを聞いて思わずうっとりしました。


そして、同時に、悲しい。

私には、なかなか分かり得なさそうな、世界だったからです。


でも確かに。

何かの拍子に、ふと、目の前の「自然」に、モーレツに心を奪われたり、ぎゅうっと心を掴まれたり、泣きたくなるような感情を感じることって、ある。

それに似た感じなのでしょうか。


母のお腹から地球に生まれ出て、数年くらいは、私も、同じような鮮やかな景色や匂いを、感じていたのでしょうか。


健常であるがゆえに、どんどんと知識や常識で頭でっかちになっていた自分がいて、彼らの世界を見ることも、感じることも、できなくなってしまったのかな・・・なんて、様々に思いがめぐった(めぐっている!)のでした。


そして、やっぱり、最後にはこう思うのです。


私たち健常者が、『弱者』といって(あたかも)”守っている”障がい者たち、こそが、本当は、見えないものに気づかずに過ごしている私たちを、ただひたすらあたたかく見守っている、優しい、優しい、『強者』なのではないだろうか、と。


たった12色くらいのクレヨンで、「空は青、花は赤か黄色で塗るように」と教えこまれるよりも、もっと、もっと、習うべき大切なこと、教えてもらうべき人たちが、いるのではないだろうか、と。



こうしたイベントで感じる事や考えることって、みんな一人ひとり、違うのでしょうが、


私は。結構すぐに調子にのって、ずっといろいろみえた気になっていて、その度にいつも、いつも、いつも、自分の見ている世界や住んでいる世界のちっぽけなことに、気付かされるのです。そして、そんな自分が恥ずかしくなります😁。今回も、また。


アアァーー「空が、今日から冬になった」と、私もいえたら、どんなに素敵だろう!!!!!



今回も遠方からお越し下さった柴田先生ご夫妻、そして、とってもあたたかな気持ちの方ばかりでした、参加者の皆々さま・・、

本当に有難うございました!



・・あ、なおぽんの言葉、紹介しなかったな。