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Evidence Based Physical Therapy - 理学療法士 倉形裕史のページ

University College London(UCL)留学記:メキシコ人生徒が放してくれなかった話

2018.12.07 19:32

おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。 


現在は授業がなく、課題レポートの作成と、テスト勉強をしています。


統計の問題は正直そこまで難しくはないのですが、英語で出されると、まだしんどい所があります。。。  


朝、授業があるときと同じスケジュールで動いて、メインキャンパスの図書館で勉強していることが多いです。 大体朝9:00から20:00までというのが基本スケジュールです。 


先日、20:00過ぎになって帰ろうとしたら、横に座っていた生徒(男性)に『君は、medical schoolの生徒なの?』話しかけらました。 


私が課題レポートの作成のために『Total knee replacement』という膝の手術に関する論文を読んでいたのでそう思ったとのことでした。 

さらに話を聞いてみると、膝関節の遊離体を除去する手術を二度して、まだ膝の状態があまり良くないらしく、膝の人工関節置換術に興味があるとのことでした。 


その生徒「人工関節を入れたら、痛み取れる?」とか「ランニングできる?」と聞いてきました。


 倉形「人工関節は20年くらいが寿命みたいだから、まだ50歳だから早いかもよ(その生徒は50歳らしいです)」とか、「膝周りの筋トレをもっとすべき」とか、「人工関節を入れるとランニングもサッカーもコンタクトスポーツもできないよ。」などとアドバイスをしました。  


話が終わって帰ろうとしたら、彼は、非常に感謝してくれて、握手しながら『謝謝(中国語で「ありがとう」)』と言ってくれました。欧米の方からは東アジアの人間の国籍の区別が付かないようなので、たまにあります。 


倉形『どういたしまして、でも私は日本人だから、「謝謝」じゃないよ。』と笑いながら言いました。 


 すると変に彼の心に火をつけてしまう結果になりました(;’∀’)。  

彼は、防災学を学んでいて、『日本の地震、津波への防災システムは世界一だよ!!』と力説しながら自分の研究内容をスライドを見せながら説明してくれました(30分も( ;∀;))。 


ボキャブラリーの問題もあり結構わからず。。。。 彼は、いかに日本の防災システム、特に地震速報のシステムが優れているかを説明するために日本の気象庁のweb siteを見ながら教えてくれました。 

ロンドンで、日本の気象庁のWeb siteの英語版を、メキシコ人と一緒にみるという非常にシュールな経験になりました。  


彼は、昔の日本人がナマズを使って地震予知を行ったという逸話に関しても知っていて、「なんて(いい意味で)クレイジーなんだ。昔の日本人は。スッゲーよ!!!く~!!( ゚Д゚)」と興奮していました。 


「そういう研究もあるみたいだけど、あんまり芳しい成果は上がってないみたいだね」と言いかけたましたが、言うとまだまだ議論が続いてしまい、帰れなさそうなので黙っていました。  


彼は、風邪をひいている様だったので、彼の咳を顔にバンバン浴びながらの地震に関する講義になりました。。。 非常に知的好奇心をそそられる講義ではありましたが、英語の教科書を一日読んでいたので、頭から煙が出ました。。。。 



 そして、今日ちょっと風邪気味という。。。。

今日、また図書館で彼にあったので、挨拶したら、結構つれない感じというか塩対応でした。。。。 



そして彼の風邪は治っていた・・・・・。。。 (風邪を人にうつすと治るというのは迷信です。) 


防災システムや地震対策建築の専門家にとって、日本は涎が出るほどの研究対象のようでした。言われてみれば、日本は地震や津波が世界で最も多い国の一つです。外から見た日本の見え方を新しく知れて、新鮮でした(^^♪  



補足 

厳密に言うとランニング程度の強度の運動が人工膝関節の寿命に影響を与えるかに関してはまだ研究としては結論が出ていません。いくつかのコホート研究の結果がありますが、相反する結論が出ているようです。 

補足終わり




今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。

 理学療法士 倉形裕史 






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