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鏡を通り過ぎる

2024.05.20 03:56

目の前の世界、目の前の他者を

「見たくないものをみせてくれるもの」としてみているとしたら、それは一枚目の鏡。

表面的なやつ。


「見たくないもの」だけでなく「見たいもの」も見ていると気づき、その両方を否定していることに気がついたら、二枚目の鏡が現れる。

それは「何を望むかに関係なく見たいものしか見えない」という鏡。


全ては見たいものだけしか映し出されないことを知ると、三枚目の鏡が現れる。

それは「何も映っていない鏡」。


何も映っていないと知れば、その先に現れるのは?

それは「鏡なんて無かった」という事実。

鏡を自分でおいていた事実。

真実を隠し続ける為に置いた鏡であるという事実。


ここで初めて、ここには「何もない」という事実を知る。


何枚目の鏡を内観しているのか?

これはなかなか自分ではわからない。

二枚目のつもりが一枚目という事もよくある。


次の鏡に気づくまでは、今はこの鏡しかないと思うから。