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手放せない

2024.05.20 04:07

何かを手にするのは簡単。

物、お金、状況、環境、人脈、体験、感情、気分、あらゆるものを「手にすることは簡単」

それは「手にすることが目的」だから。


でも一度手にしたものを手放すのが惜しくなる。

それは良いこととしていることも、嫌なこととしていることも、どちらでも、手放すからにはこれ以上の何か、もっといいもの、代わりとなるもの、という損得勘定が入っているから。

手放す代わりに「こうであってほしい」という欲求がセットになるから。

手放したら成長するかもという期待=手放してしまったら、悲しいかも、後悔するかも、失敗するかも…という不安


やっぱり今手放すのは止めよう…


そんな風に、一度所有すると手放せない。

これは何でもかんでも「自分のもの」とおもいすぎているから。

なくなってしまったら、自分の一部が無くなったように感じるから。

だから「それがないと困る」という思考がなかなか取れない。

所有感であれば葛藤はさけられない。困らないようにひたすら所有し続けるか、もっともっとと手にするものを増やすか。

所有感=存在感だから。これはどこまでいっても並行線。


「なくてもいい」

今ある環境や物や人がなくなっても、それでも大丈夫なら、それは本物の安心感。揺るぎない安心感。


外の環境や物や人への依存=恐れに対する依存。


このからくりは本当によくできている。