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【活動レポート】「失敗だらけの復帰から周りを頼りまくってマネージャーに昇進??!」育休、いいとも!Vol.2

2018.12.11 14:50

第2回目の「育休、いいとも!(※)」は、

苦手な家事を徹底的にアウトソースし、二人のお子さんを育てながら管理職に昇進、

現在世界を股にかけてご活躍中のTさんをゲストにお迎えし、プライベートからお仕事の話まで、伺いました!

お伺いした話を質疑応答形式でお伝えします。


(※)「育休、いいとも!」

育休をユニークに過ごした人や、育休で人生を変えた人をゲストに迎えて、
育休コミュニティのメンバーがお話をお伺いする会。
小さな子どもがいても、様々な方の生き方に触れられるようにと
オンラインで企画しています。


★ゲストプロフィール

Tさん

外資系メーカー勤務の管理職で2児(6歳・3歳)の母。

2回目の育休中に「育休プチMBA」と出会い、マネジメント思考を学ぶ。

2016年4月に復職後、二人のお子さんを育てながらも国内外出張に対応できるような環境を整え、2018年1月に管理職へ昇進。

現在は世界各国のメンバーを率いるチームのマネージャーリーダーとして活躍中。

週に3回シッター、週末にはホームクリーニングを手伝ってもらうためのヘルパーさんを入れるなど、

アウトソーシングも活用しながら、自身の習い事にも行き充実した毎日を送っている。


【育休、いいとも!本編(質疑応答)】

◆Part1◆ 活用しているアウトソーシングについて教えて!

◆Part2◆ ワーママで管理職、大変じゃないの?

◆Part3◆ 育休中や今現在、どんなことを意識しているの?


◆Part1◆ 活用しているアウトソーシングについて教えて!

Q.シッターを入れてご自身が習い事(バレエ)をすることに対して、旦那さんやお子さんの反応はどうですか?

A.私がリフレッシュして帰ってくるので、

「母の習い事」も我が家にとって大切であると家族に知ってもらうのがキーポイントだと思います。

娘も一緒にバレエに通っているので、決して1人ではないということを夫にアピールしています。

娘にとっても『バレエが上手なお母さん』が嬉しいみたいです。


Q.シッターはいくらぐらい料金がかかっているのでしょうか?

A.週1回民間(キッズライン)、週2回行政(市の子育てサポート)のシッターを利用しています。

夫の会社で6割のシッター補助が出る制度があるので、

その制度を利用すると月々2万円程度の負担で収まっているかと思います。

皆さんの会社にも補助があると思うので、ぜひ制度を確認して賢く使いましょう!

 (参考:民間は2時間で5,000円、行政は子供2人分で1,200円/1時間)


Q.民間と行政のシッターの使い分けを教えてください。

A.担当者の曜日の制約があり、月曜日のみキッズラインのシッターにお願いしています。

お願いしているシッターの能力が高く、教育面でも期待できることから、習い事の感覚で利用しています。

バレエのおさらいやヨガ、学習ドリルなど、特に娘が喜んで先生にみてもらっている感じです。

火曜と木曜は地域の方に基本的に送り迎えを手伝ってもらっていて、

親以外に甘えられる優しいお母さんがもう一人いるという感じでお願いをしています。


Q.自分がいるときにシッターを入れて、「ママが良い」と言われてしまうことないですか?

A.少なくても時間を作り、「ママとも遊んだし、シッターさんとも遊んだ」とプラスの印象になるように心がけています。

自分が出かけた時には、帰ってから「こんなに楽しかったよ」とポジティブな経験をたっぷり伝えるようにしたり、

「今度一緒に行こうね」と話したりしてフォローするようにしています。

子供は「ママがいなくて寂しかったけど、ママが楽しそうだから自分にとっても良いことなんだ」と

前向きに捉えてくれているようです。

子供にとって母がご機嫌なのは何よりも良いことだと思います!


Q.家事について教えてください。どれぐらいしているのでしょうか?

A.家事は好きではなく苦手、というか興味がないんです。

1人目の育休中に家事を好きになろうとしてみたのですが、無理でした。

そこで、自分は家事が好きではないと潔く認めたんです。

自分が仕事が好きなように家事が好きな人もいると思い、家事が好きな人にお願いすることにしました。

仕組みや環境を作ることは得意だったので、そこに注力して取り組みました。

家事については、周りのお父さんお母さんではなく、比べる相手をさらに広げてみると良 いと思います。

仕事で出会った海外のワーママ達に日本の家事の話をしてみたところ、

「クレイジーか!?」と言われる程、日本は独特なんです。

それを知った上でスタンダードをどこに置くのかが重要なポイントです。

自分の苦しいところにスタンダードを置かないこと、無駄に苦しんでも仕方がないと思います。


Q.土曜日はヘルパーと一緒に掃除をしているんですか?

A.一週間溜めて、一緒に一気にやっています。

衛生面的に一週間溜められないところはポイントを押さえて自分たちでも平日やっていますが、

土曜日に一気にやって家の状態をリセットするという感じです。


Q.シッターやヘルパーはいつから利用し始めたのですか?

A.シッターは第1子育休からの復職後、第2子を妊娠してから使い始めました。

1人目の時は自分でやろうと抱え込んでいたのですが、妊娠中あまりに辛くて導入し始めました。

ヘルパーは第2子育休からの復職直前から、復帰対策として利用し始めました。



◆Part2◆ ワーママで管理職、大変じゃないの?

Q.なぜ管理職になったのですか?なってみて楽しいですか?

A.1人目の復職後はとにかく苦手な家事育児を抱え込んでいたので、

仕事にまで責任を負いたくない、やりたくないし出来ないと思っていました。

ただ、2人目の育休中に出会った「育休プチMBA」で運営メンバーの一人になり、

チームで働く喜びを知ったこと、運営メンバーをまとめる自分に案外管理職に向いてるんじゃないかと気づいたんです。

向いてるエリアは強み、活かさない手はない。性格的にも負けず嫌いでやるからには上を目指したいタイプ。

見たことがない世界を見てみたい、お金もあるに越したことないし(笑)、

欲求に素直になると管理職になってみたいなと思い始めたんです。

実際なってみるといちメンバーからは見えないことが本当に多く、

大変なことも多いけれど自分の成長も感じています。

一緒に働いてるメンバー達の成長も感じられているので楽しいです!今の所は(笑)。


Q.1人目の復職は時短勤務でしたか?

A.1人目も2人目もフルタイムでしたが、定時で残業なしで帰っていました。


Q.帰宅は夜遅いですか?土日出勤していますか?

A.色々なタイプの方がいると思います。

モーレツ系ばかり見てしまいがちですが、バランスを取りながらやってる管理職もいるので、

そういう人を探す努力をするといいと思います。

ちなみに私自身は土日出勤はしていません。やらなくて済む方法を考える、

やらない方法を考える、メリハリが大事かと思います。


Q.自分が工夫してメリハリ付けてやっても、時間に対して感覚の薄いメンバーもいると思います。

そういったメンバーに引きずられることはありませんか?

A.長時間労働が常態化してる人はいます。

それがその人のスタイルだったりするので、自分のやっていることが良い悪いはさておき、

夜は厳しいけれど早朝はできるということを常々伝えています。

あとは、夜もたまに働いてみる、この人も頑張ってくれてる感をかもし出してみることも時々やってみたり(笑)。

その人にどっぷり付き合うのではなく、ガス抜きをしてあげる心遣いをする感じです。


Q.色々な立場の人がいる中で、職場の仲間への伝え方など工夫してることはありますか?

A.私はこうよ!と開き直らないと自分はやっていけないタイプだけれど、第一子の時は同じ

ような気持ちもありました。

自分の立場を理解してもらうのは大切だけれど、

まずは相手に対しての理解を示すことを強めにやっておくのがいいかと思います。

子供や介護だと非常に時間が取られるので表に見えがちですが、

習い事、趣味、勉強などそれぞれみんな抱えている事情、尊重してほしいと思う事情はあると思うので、

それを探す努力をしたり、その人が尊重してることは大事にしていると伝えるようにしています。

相手に対する理解の仕方、共感の仕方で伝わり方が変わると思います。

「夜は無理!以上!」だと反感を覚えるかもしれないけれど、

「夜はダメだけど朝は頑張るので、そういう工夫の仕方をしています」と伝えること、

「何かチームとして時間を縮める工夫をすることはウェルカムです」という意思表示をし、

良い関係を築き上げる努力をしています。


Q.ワーママが管理職になるメリット、デメリットはなんですか?

A.管理職になってみたいなという欲望に気付き、それを叶えられたからハッピー、

それが大前提で、それに尽きると思います。

なりたい自分になるのが一番大事、なってみたいなと思っているのに、

理由をつけてなれなかった時に他人をうらやむのは嫌だった、後悔すると思ったので、

本当に自分がなりたいなら、努力すればいいと思います。

なれないためのハードルは自分で取り除いていかないと!

なりたいなら自分からアクションを取ろう!

自分が幸せになる方法を探すこと、メリットはココかなと思います。

あとは、自分の希望で会議時間を決められる、成果を出せば働く場所も定時もない、

柔軟性が増えたのも得られたメリットの一つだと思います。



◆Part3◆ 育休中や今現在、どんなことを意識しているの?

Q.自分のブランディングで意識してることはありますか?

A.英語が出来るのでグローバル的な仕事はウェルカム!と全面的にアピールしたり、

短い時間で良いクオリティのものをアウトプット出来るよう頑張っています!と折に触れて言っていました。

あと、楽しく仕事をできるようにコミュニケーションに工夫できる人間だよ、

ほらこの通り!とアピールしてましたね(笑)。

といっても、短時間で良いクオリティをアウトプットするは緩急あります。

やっぱりブランディングはシンプルな方が良いかと思います。


Q.育休期間はどういう期間でしたか?

A.1人目の育休は意欲が空回りしていてあっという間に過ぎてしまいました。

2人目の育休はアンガーマネージメントを学んでみたり、1人目で足りなかったことを頑張ってみたので、

充実していました。1人目の時にもっと動けたらよかったのにと、若干後悔もしています。


Q.育休中に色々学ばれていたようですが、復帰前に会社に伝えていたこと、準備していたことはありますか?

A.1人目の育休中は会社とのコミュニケーションがあまりうまくいってなかったので、

その反省を生かし、2人目の育休中は「最近ビジネスどうですか?」と上司にメールしてみ

たりしました。

復職前面談がなかったので復帰が近くなったら会いに行ったりもし、活動状況をアピールしていました。

せっかくやってることは知ってもらった方が良いと思いますよ。


Q.仕事に活かせてるなと思うことはありますか?

A.1人で抱え込まないことは会社でのチームビルディングにも活かされていると思います。

子供が複数になると色々手放さないとやっていられなくなりますからね。


Q:成果を出すことへのプレッシャーや不安が湧いた時、どうしていますか?

A.プレッシャーや不安はもちろん付いて回ります。そんな時、寝るのは最強(笑)!

精神状態が悪い時は、大概寝不足の時です。

自分でプレッシャーや不安を感じていることを自分で気づいてあげる、スルーしない、

その自分を認めてあげる、それでどうやったら楽になれるのかを考えるのが良いポイントかと思います。


Q.こんな風な自分になりたいという像はありますか?

A.管理職は自分の希望の中の一つであって、大きな希望というのは

「味のあるおばちゃん」になりたいということです(笑)。

家族から、「この人が妻で、お母さんで良かった」と思われるようになるのが目標と言えばいいでしょうか。

自分も幸せになりたいし、家族も幸せになりたい、

世界中のみんながハッピーになれれば良いな、というのが私の願いです。


いかがでしたか?

Tさんのケースはあくまで一例ですが、育休復帰後の仕事と子育ての両立についてや、

子供がいても管理職を目指せる!ということについて参考になるお話も多かったのではないでしょうか?

 

以上、第2回「育休、いいとも!」は

失敗だらけの復帰から周りを頼りまくってマネージャーに昇進されたTさんをゲストにお迎えして、

大盛況で幕を閉じました!次回をお楽しみに☆

>>第1回「育休、いいとも!」はこちら