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あなたはなぜその国へ? 〜ミュンヘン編〜

2018.12.07 20:00

海外移住をした女性たちへインタビュー。今回のゲストはミュンヘンに暮らす、町田文さん。

ドイツの大学を修了後、現地企業で経験を積み現在は企業のマーケティングや広報に携わりライターとしてもフリーランスで活躍中。海外生活の道を選んだのは、幼少期と高校時代の経験から。



◆Profile◆

町田文/マーケタ―・広報・ライター/30代

移住地:ドイツ/13年


Q1:その国に移ろうと決めたきっかけは?

「大学進学。」 


Q2:移住後、どんな仕事をどのようにしている?

「本業はメーカー企業のマーケティングと広報担当。副職でドイツに関する観光、ライフスタイル関連のライティングをフリーランスとして行っています。数年前に『ドイツでハンドメイドライフ』という情報サイトも立ち上げ、運営しています。」


Q3:移住前の自分にアドバイスできるなら、どんな言葉をかける?

「もっとしっかり荷造りをしろ!(現地で買い足すものや日本から後になって取り寄せたものがあったため。)」


Q4:移住の決め手となった一番の動機と移住の方法は?

「7歳から5年間、オーストリアに住んでいた経験があり、もう一度海外に住みたい気持ちがありました。高校でドイツ語の先生に背中を押されたこともあり、それならいっそのこと大学はドイツにしよう、と高校2年生の夏に決意しました。」

Q5:移住前と後、最もギャップを感じたことは?

「特にありません。」 


Q6:実際移住してから見出した、その国の魅力とは?

「学生時代はアウグスブルグという人口約30万人程度の都市に住んでいました。東京から来た私は大都市に魅力を感じていたのですが、小・中都市でもおもしろいイベント(野外映画など)はあるし、地域には地域の盛り上がり方があることを学びました。」 


Q7:その国に住んでて『正直これはキツイ...』と感じることは?

「特にありません。メンタリティーなどの違いはもちろんありますが、『キツイ』と思う程ではないですね。」 


Q8:日本にもあったらいいのに、と思うその国の魅力的なサービスは?

「国公立の高校と大学の学費が無料なこと。それによって、どんな社会層の人にも高等教育を受けるチャンスが与えられます。」 


Q9:ドイツの会社で仕事をした経験の中で、日本の会社と最も違う点はどういったところ?

「日本ではアルバイト経験しかなく、ドイツで社会人になりました。相違点はたくさんあるでしょうが、分かりやすい違いの一つはドイツでは上司との間に敬語を使う必要がないこと。先輩後輩の文化もないので、同じ部署の同僚は下の名前で呼び、友達口調で話す風潮があります(中には敬語で呼びあうケースもありますが。)」 


Q10:Landerメンバーはじめ、海外をベースにリモートで働くといったワークスタイルについてどう思う?

「私自身、本職でも副職でもリモートワークをした経験があります。リモートワークで全ての仕事をカバーすることは困難ですが、フリーランスに限らず、企業でも推進すべき働き方だと思っています。実際、オフィスにいるよりも集中できて、仕事がはかどるので(笑)。それがたとえ海外でも、今の時代はオンラインで繋がっていられますしね。」 

Q11:その国に住んだり働くにはどんなビザが必要?

「学生ビザ、ワーキングホリデービザ、就労ビザ、ドイツ人配偶者がいる場合の滞在ビザなど。」


Q12:その国で働くのに必要な心構えと、身につけたいスキルは?

「ドイツ語。英語ができる人も多いですが、職種によっては当たり前のスキルでもないので、英語でなんとかなると思うと痛い思いをします。心構えに関しては、ドイツでは3-6か月間の試用期間を設けている企業が多く、仕事ができない人・会社に合わない人は容赦なく解雇されます。」 


Q13:その国で、日本人の強みを活かしたおすすめの職業は?

「和食の調理師、日本人及び東アジア人を顧客とする美容師。」 


Q14:あなたは10年後どこで何をしていると思う?

「今と変わらずドイツのミュンヘンに住んでいると思います。私も夫もミュンヘンが好きですし、仕事もありますので。」 


Q15:海外に移住したい、海外で働きたい人に向けて一言声をかけるとしたら?

「移住前にできるだけその国の言語を学んできてください。移住後はどのみち意思の疎通がうまくいかない場面に遭遇することになります。そのストレスをできる限り抑えておくために本気で言語習得に取り組んでください。」 


Q16:あなたのモットー(座右の銘のようなもの)は?

「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績。(ココ・シャネル)」 


《編集後記》

高校二年生でドイツへ移住しようと決意した町田さん。多少のことでは「キツイ』と感じたりせず、移住後のギャップも少なかくストレスも抑えられたのは、きっと彼女が覚悟を決めて言語や準備を備えたから。自分の気持ちに素直に従いつつ、その目標に向けて準備を整えるという、バランスの良さを感じました。(mei)