ピストバイクのタイヤ | ThickSlick(シックスリック)の限界!試しに輪切りにしてみた
長寿命ピストタイヤのThickSlick(シックスリック)
以前、ピストのリアタイヤに"ThickSlick(シックスリック)"を装着してみたインプレを投稿しました。
thickslick | リアに装着してスキッドとかしてみた
装着から約3か月。この間一度もパンクせず。
およそ900キロ程度走った頃、タイヤ表面にタイヤ内の繊維が見え始めたので交換。
さて、見た目武骨なゴムの輪っかにしか見えない"ThickSlick(シックスリック)"ですが、はたして構造はどうなってるんでしょうか。
"Vittoria"の"ランドナー"みたいに、耐パンクベルトなども採用されていないようだし、見た目の変化が分かり辛いのが"シックスリック"。
この機会に輪切りにしてみましょう。
ThickSlick(シックスリック)の構造
輪切りにしてみる
いったいどんな構造のタイヤなんでしょうか。
とりあえずかなりタフなタイヤだったのは間違いないので、構造が気になっていました。
てっとり早く真っ二つにして、秘めたる部分を見てやろうじゃないですか。
早速切っていきます。まずは、すり減って簡単に切れるタイヤのセンターから。
このまま一気に真っ二つにしたいところですが、タイヤのサイドがなかなか切れません。
「かってえぇー!」とおもったら、
写真をご覧ください▼
おっと、何か出てきましたよ、、?
スチールの針金が三本入っていました。どうりで一発で切れないわけです。
一本ずつ針金をカットして、ようやく真っ二つに出来ました。
観察してみる
真っ二つに出来たところで、断面を正面から見てみます。
ご覧の通り、タイヤのセンターはすり減ってフラットになっています。
次は斜めにカットしてみた状態▼
さらに。側面側からカットしてみた状態▼
様々な角度から見ても分かるように、厚いゴム層の下に、これまた厚めの繊維の層が見えます。
表面に多少繊維が浮いてきてもすぐにはパンクしません。なかなかの厚みがあります。
あまりすり減っていないサイドの部分で、ThickSlick(シックスリック)タイヤの厚みを図っています。
約3mm以上あります。
シックスリックはタイヤのセンターに厚みをもたせた造りとされています。
ということは。新品のときのセンターの厚みは少なくとも4mmは有りそうですね。
新品をカットする度胸はありませんが。。
ThickSlick(シックスリック)はタフだった
実際にカットしてみた結果、確かに厚いゴム層やタフな構造が確認できました。
「ThickSlick(シックスリック)は重たい」というレビューもチラホラ見聞きしていましたが、これだけ厚みがあれば仕方ないでしょうね笑
しかしながら、それだけにタフで長期使えるタイヤですし、コスパも抜群。
街乗りで使うのに向いてるタイヤと言えます。
一つ注意点を挙げるとすれば、「すり減り具合」がパッと見で分かり辛いので、ThickSlick(シックスリック)を使うときは
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- タイヤのセンターが明らかにフラット(平ら)になってきたとき
- 少しでも繊維が見え始めたとき
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これらの状態になってきたら、「タイヤの寿命」ととらえて、交換した方が宜しいかと。
「タイヤの交換をそろそろ考えないと。。」というとき。
ThickSlick(シックスリック)を試したことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
ハマればリピート必至ですよ?
miki
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・ピストバイクのパンク修理! | リムテープ交換編 【その1/2】
・ピストバイクのパンク修理! | リムテープ交換編 【その2/2】