縁側にある本

2018.12.08 09:48

 『さよならのあとで』

 詩 ヘンリー・スコット・ホランド

 絵 高橋和枝

 夏葉社


本を手に取るタイミングというものがあります。気にはなっていたけれど、ページを開かないもの。開いたけれど買わなかったもの。


私は大切な人との別離のあとに、久しぶりに訪れた大好きな書店で、ふとこの本を手にとりました。


さよならのあとでしか分からなかった、本の暖かさに触れたようでした。

すべての人の、途方もない悲しみに寄り添ってくれる一冊です。