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あるあるCall

断アンコ生活

2024.06.03 21:00

モリモリです♪

春は桜餅、草餅、柏餅とおいしそうな餅菓子が店頭に並びます。

以前の私なら豆大福やどら焼きも含めて

毎日のように頬張っていたことでしょう。


でも4年前に息子が断酒を始めた時

「お互い大好きなもののない世界で生きていこうよ」

というエールのつもりで私はアンコを食べるのをやめました。


当時の私はまだ依存症のなんたるかがわかっていなくて

「大好きなもの」という程度の認識だったのはお恥ずかしい限りですが

やってみたからこそ共感できることがありました。


①食べるのを我慢するのは辛いけど

自分には食べられない物だと思えば諦めがつくこと。

酒も我慢の断酒は続かないと言われています。


②事情を知らない人の前だと気持ちが揺らぐので

断アンコを周囲に宣言した方が圧倒的に楽なこと。

断酒も宣言すると周囲が協力してくれて挫折しにくくなるようです。


③逆に、事情を知らない人の前でどうやってかわすかが腕の見せ所であること。

昨日は会議で出されたどら焼きをさり気なく回避しお持ち帰りも遠慮してきました。

酒の席では強く勧めてくる人もいるのでテクニックが必要かもしれませんね。


④普通の和菓子の味は想像できるけど

食べたことのない高級品や新製品には興味がわくこと。

以前これにもう一つのリスクが重なって魔が差しかけたことがあります。

断酒者には新製品に限らず夏場のビールのCMも気になることでしょう。


⑤断アンコと言ったばかりに鯛焼きやあんみつ、羊羹などもNGになってしまったこと。

いちいちジャッジするのは面倒くさいので白あんや栗あんも食べないことにして

私の甘味の世界は相当狭まりました。

アルコールも洋菓子や塩辛などいろいろな食品に含まれているので油断出来ません。


ただ、アルコール依存症と決定的に違うのは

私にはシチュエーション的なトリガーがないことです。

いつも野球中継を観ながら飲んでいたり必ず枝豆を食べながら飲んでいたら

同じ状況になると飲みたくなるそうです。

また、酒は状況だけでなく不安やイライラ、怒りなどの心的要因も飲酒欲求に繋がります。


今のところ親子ともども順調に断酒・断アンコを続けていますが

人生の第4コーナーを回った私が気になっているのは「最期のアンコ」です。


「死ぬ間際にアンコが食べたいって言ったらどうする?」と尋ねると

息子の答えは「食べさせない」でした。

私だって死んだ後に「お母さんたら結局食べたね」って言われるのは本意ではないので

死ぬ前にアンコが食べたいなんて死んでも言いません。


息子にも「最期の酒」について聞いてみました。

「死ぬ間際に飲みたい?」

「1口や2口なんて水みたいなもの。

俺らは酔っ払うために飲むんだよ。

少しだとかえって未練が残るから飲まない」

とは、さすがアルコール依存症!と妙な感心をしてしまいました。


私は大好きなアンコをひと口食べれば満足するけど

味ではなく酔いを求めるのがアルコール依存症なのです。

「大好きなもの」という範疇はとっくに超えていました。


私の勘違いから思い立った断アンコ生活。

今では息子もそれなりに評価してくれているようなので

これからも母の心意気をみせようと思っています。


次回のおしゃべりサロンは

6月11日(火)10時ー12時
@稲毛区ボランティアセンター

です!