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マヤ

『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい⑱ 三代目妄想劇場 特別編

2018.12.08 23:00

「たぁくん‼」



「ひーしゃん!?」



八百屋の前にベビーカーを押した満面笑顔の親子が立っている。



隆臣と同い年の友達、陽翔(ひなた)とその父親だ。



隆臣は丸イスから立ち上がり、陽翔の前に行った。



隆臣「ひーしゃん、どしたの?」



陽翔「たぁくん、こんにちは🎵しゃん代目今日持ってる?」



隆臣「たぁくん、おちゅかいだからね。

持ってきてないよ」



ここでいう『しゃん代目』とは、隆臣が初めて動物園に行った時に、陽翔とお揃いで直人に買ってもらったハムスターのぬいぐるみのことだ。



隆臣「ひーしゃん持ってるの?」



陽翔「いつも一緒だよ」



陽翔は自分のバッグからぬいぐるみを出してきた。



隆臣「ごっちゃん🐹ちゅー🎵」



陽翔が手にしたぬいぐるみに近づき、隆臣が軽くキスをした。



陽翔は太陽のようにコロコロと笑っている。



陽翔「たぁくんがチューしていいの?」



隆臣「いいのよ」



隆臣「でもホントはしゃん代目がいいよね?

ごっちゃん🐹」



隆臣がぬいぐるみの頭を撫でた。



「そこのお友達もメロンどうぞ🎵」



おかみさんが呼んでいる。





隆二「陽翔くんとパパだね、偶然通りかかったのかな?」



臣「これは渡りに船ってやつか?」



臣もまた思い直したようにソファーに座った。



隆二「臣、陽翔くんのパパがベビーキャリアで前に抱っこしてるのって…」



臣「あ‼直人さんが言ってたっけ?赤ちゃん生まれたって」



隆二「そっかぁ…」



健二郎「なんかゲスト増えてへんか?」



変装を終えた健二郎がリビングに入ってきた。



隆二「うえっ?ベタやなぁ💦健ちゃん」



健二郎「るせ!これやったら絶対バレへんやろ?」



臣「俺、絶対にバレると思う  笑」



健二郎「臣ちゃん、俺を侮ったらアカンで‼ほな行ってくるわ」



健二郎は白い大きな袋を肩から下げて、颯爽と出ていった。



隆二「またこてこての関西弁使ってるし…」



臣「多分、秒殺だよ」



「ミー…」



隆二「ん?ミルク全部飲んだね。お口拭こうか?臣、ウェットティッシュ取って」



臣「はい、隆子ちゃん🎵」



隆二「はい、ニャーにゃ🎵お口綺麗にしようね」



臣「…無視かよ  笑」



隆二「俺らの周り、ベビーラッシュ到来だね」



臣「そっか、がんちゃんとこももうすぐ…」



隆二「陽翔くん家、どっちだろね?」



臣「隆臣、初対面だな」



隆二「また、妹が欲しいって言い出さなきゃいいけど…」



臣と隆二は互いに見つめあっている。



臣「そんときは…そんときだよ」



二人の熱い視線を感じ取って、プロデューサーとディレクターが台本を団扇がわりにしている。



D「いやぁ、なんか暑いですねぇ💦」



P「ちょっとお水頂いてもいいですか?」



隆二「あ、冷蔵庫にミネラルウォーターが入ってるので、ご自由にどうぞ」



臣「用意しましょうか?」



D「あ、いえ‼どうぞお構い無く」



ディレクターが冷蔵庫を開けてペットボトルを2本取り出した。



D「あ、いい香りがする…カレーですか?」



隆二「ええ、臣が食べたいって言ってたから、圧力鍋に仕込んであるんです」



D「じゃあ隆臣くん…」



臣「カレー買ってこなくてもいいって…」



隆二「どうやって伝えればいいんだろね?」



つづく