ソフトバンク“3重苦”に襲われ上場延期説が市場を駆け巡る!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■ソフトバンク“3重苦”に襲われ
上場延期説が市場を駆け巡る
公開日:2018/12/09
ソフトバンクの上場は延期される
のではないか――。
7日、市場関係者の間に臆測が駆け
巡った。
「悪材料がいくつも重なっています。
大口の投資家は縁起を担ぐ人も多いの
です。今月19日に予定されている
IPO(新規上場)は延期の方向で検討
したほうがいいという見方が流れて
います」(市場関係者)
ソフトバンクは6日午後に スマホなど
が広範囲でつながらなくなる通信障害が
発生。
約4時間半後に解消したものの、
上場目前のトラブルに投資家は不安を
募らせた。
「ソフトバンク株を購入するための抽選
(ブックビルディング)に応募していた個人
投資家から、『キャンセル したほうがいい
か?』との問い合わせがありました。迷って
いる投資家は 大勢いるようです」
(株式評論家の倉多慎之助氏)
■提携先の“ファーウェイの排除”に激震
ソフトバンクグループ(ソフトバンクの 親会社)
の不運はまだある。
提携する中国通信機器大手のファーウェイの
副会長が、米国が経済制裁を科すイランに違法
に製品を輸出した疑いで逮捕されたのだ。
米国をはじめ英国、日本などの政府は安全保障上
の観点から、ファーウェイとの取引を中止すると
した。
提携先の“ファーウェイの排除”に激震が走った
はずだ。
「この問題の根底には、米中経済摩擦が横た
わっています。両国の衝突激化を連想させる
出来事だけ に、市場はより警戒を強めました。
この先、世界の株式市場はかなり冷え込むで
しょう。しかも、ファー ウェイとソフトバンク
は親密な関係 にあります。新規上場にはマイナス
です」(証券アナリスト)
ソフトバンクはファーウェイ幹部逮捕、
通信障害、さらに市況悪化という“3重苦”に襲わ
れた。
「だからIPO延期という話が水面下で囁かれ
るのでしょう。相場環境が 好転するのを待つ。
仕切り直しの可能性はゼロではないと思います」
(株式アナリストの黒岩泰氏)
大手証券会社は、通信障害を受け、
7日に海外の機関投資家向けの 「電話会議」を
開催したといわれる。
さらに、同日のブックビルディング 締め切り時間
を数時間ほど延長した証券会社もあったという。
ブックビルディングの仮条件は 1株1500円。
この金額で算定した売り出し規模は2・6兆円だ。
証券関係者からは、「購入の申し込みは、その水準
に達した」という強気の声が聞かれるが、
申し込んだ(抽選に当たった)人が、
「やっぱり買わない」と言い出すことは十分にあり
得る。
売り出し価格の決定は週明け10日。
今回の“3重苦”で投資家がソフトバンク離れを
起こせば、19日上場時の初値 が「1500円」
を下回りかねない。
市場が噂する「上場延期」も選択肢のひとつと
いえそうだ。
【転載終了】
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日経もしばらくは下げ気運でしょうかね。