開け閉め不要でラクチン!自動開閉機能
使ってみると意外に便利で手放せなくなる人も多い便フタの自動開閉機能。手が汚れず、腰の悪い人にも便利だ。
人の動きに合わせて便フタが自動で開閉
自動開閉機能とは、便器に近づくと人の動きを感知して便フタが自動で開き、便器から離れると自動で閉まる機能。便器や温水洗浄便座の比較的グレードの高い製品に搭載されている。
手を触れずに便フタを開閉できるので、手が汚れず衛生的。また、開閉するために腰をかがめたり、体をひねったりしなくてよいため、腰への負担が軽減される。高齢者や妊婦、腰の調子が悪い人など、フタを開ける動作が辛い人にとっても便利な機能といえる。
閉め忘れが防げれば、冬場の暖房便座の保温性が高まり、節電にも効果的。
また、フタの開け閉めの動作が減ることで、トイレの一連の動作がスムーズに。必要ないと思っていても「使ってみると意外と便利」な機能だ。
自動開閉機能のほかに、自動で洗浄する機能もある。「うっかり流し忘れた」「うっかりフタ(便座)を下げ忘れた」といったことも防げ、家族が快適なのはもちろん、来客中に恥ずかしい思いをすることもなくなる。
便フタの自動開閉
センサーが入室や退室を感知して便フタを自動で開閉する
パナソニック「ひとセンサー」
自動洗浄
着座時間で大・小を判別し自動で洗浄する
パナソニック「着座センサー」
【私もオススメしています!】高齢の方にオススメです
山口建設
●東京都練馬区山口博康さん
トイレの自動開閉機能は、腰をかがめることがなくトイレを開け閉めすることが出来るので、身体に不自由のある高齢のお客様によくおススメしています。どちらかというと、自動洗浄の機能の方が便利でお客様には喜ばれていると思います。
【メーカー別 自動開閉・自動洗浄機能の動き】
【プロの視点】便フタが「自動で開閉しない」「開きっぱなしになる」原因は?
センサーは熱の変化(人の動き)を検知しているため、室温が30℃を超えると感知しにくくなる。その場合はトイレ内を換気したり、体を動かすなどしてみよう。
同様の理由で、トイレ内に暖房機器がある場合や太陽光が直接センサー部に当たっている場合など、センサーが誤検知して便フタが開く場合がある。
他にも、センサーから壁やドアまでの距離が近い場合は、人体感知センサーの検知範囲に入り、便座が開きっぱなしなることも。
また、黒色や毛羽立った生地等の光が反射しにくい衣類を着ている場合はセンサーが検知しにくく、作動しないことがある。
便器先端から壁またはドア、柱までの距離が400㎜以下では人体検知センサーが検知内に入り、便座が開きっぱなしになる場合がある(イラスト内の空間寸法は、衣類の着脱などに必要な最低寸法)
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