クソ野郎だらけの八ヶ岳登山③ 2018.12.09 06:41 夕方から行者小屋を見学する。 玄関。 玄関脇にあるテラス。おでんを売っているが買っている人の姿を見ることはなかった。山小屋で買うと高いので多くの登山者は自分でザックに入れて持ってくるようだ。 受付前にはカップラーメンやら酒やら、オリジナル商品が売っている。 トイレ。汲み取り式。いわゆるぼっとんタイプ。紙はこちらに捨てる。 靴を脱いで入ったところ。左は受付部屋、と厨房。食堂兼談話室としてテーブル、座布団が並ぶ。 厨房。ここで宿泊客の朝食や夕食を作っていた。すごく綺麗だ。 談話室にある本棚。山好き、本好きにはたまらない。 1階は全て個室。個室料金をプラスで払うとこちらに泊まれる。 2階は雑魚寝。布団、まくら、こたつがあるが、すべて丸見え。 先程の本棚の隣に座り、ストーブで暖を取りながら、夜まで読書をすることにした。 沢木耕太郎の深夜特急が置いてある。登山をする人は、バックパッカーも多く、この本はバイブル的存在。作者が30年前くらいに世界を旅した内容だが、読みやすくていい。 深夜特急を読みふけっていると、けっこう夕方から宿泊客がやってくる。遠いところからくる登山者は土曜の朝から移動してここまでやってきて泊まり、日曜の早くに赤岳登山をして帰宅という人もいるのかもしれない。しばしストーブで温まりながら、登山のテント泊で、インドのバックパッカーの話を読む、という至福の時間を過ごした。 夜。小屋からテントへ移動しようとしていた時、登山靴のヒモがからまり、ドッテーン!とテント場で転んだ。江頭2:50のように、真横に転んだ。手のひらを怪我。 テント内で絆創膏を貼る。くそう・・・。さらに、 持ってきたヘッドライトの調子が悪く、消えたり点いたり、そして結局消える。以前、燕岳に行った時もそうだった。カイロであっためるとなんとか使える。後日、メーカーに郵送して見てもらったが異常なし。ではこの時の異常はなんなんだ。オレのだけ低温環境にすごく弱いという個体差という考えにして、うやむやにするしかない。とりあえず夜のマラソン練習の時に使っている。高いヘッドライトなのに・・・。さらに!!!夜、点いたり消えたりするヘッドライトと格闘しながら飯を作って食っていると、テント場のど真ん中に陣取っているおばさんハイカーのテントの中で、宴会が始まった。 居酒屋状態で、凄まじいうるささだ。オレとKさんのテントから30mは離れているのに、話が丸聞こえ。「ワタシさ〜、 こういう男が好きなんだよね〜。」「わかる〜! でもさ〜。」「ギャハハハ!」などと、聞くに耐えぬ不毛の会話がテント場に飛び散る。話の内容はべつにこの際いい。 言いたいのは、テントは個室じゃないってことだ。うっす〜い布で作られただけの風よけ&プライバシー確保程度の物でしかない。人間の声など、さえぎることなどできるはずがない。しかし、人間の心理として布一枚でもあると、なぜかそこが空間のように思えてくる。当然それによって心理的安心を得て、病院の仕切りカーテンがその役割を果たしたり、試着室で着替えたりできるわけだ。ここは、山の中。布一枚で、個室だと思われては困る。Kさんは怒り心頭であったが、なんとか我慢。オレは、 と、いきたいくらい怒り心頭だったが、こらえた。おばさんパーティの宴会は6時から9時近くまで続いた。山小屋の就寝時間が8時だということを考えると、とんでもない愚行である。他のテント泊者たちも当然、静かに就寝している。おばさんたちの地獄の宴会が終わり、ようやくテント場が静けさを取り戻したかと思うと次は、おじさんたちのいびきの大合唱が始まる。・・・。もう、嫌だ。勘弁してくれ。寝れん。オレはこんなテント泊をしたいわけじゃない・・・・。低山でもいい。静かな山で、星空に包まれながら、自然の音に耳を立てながら時間を過ごしたい。そんなこんなで朝をむかえようとしていた朝4時。テントに何かが当たり始める。パラ パラ パラ パラ・・・・。雨か・・・。 小屋にあった天気予報通りだった。もう、最悪のテント泊だ・・・。降ったりやんだりを繰り返し、朝6時には本降り・・・。 のんびりテントの中にとどまっていられないので、朝ごはんを簡単に済ませ、撤収開始。Kさんとは昨夜、雨だったらすぐに下山しようと話して決めていた。即、下山決定。本当は、八ヶ岳の他の頂へと縦走する予定だった。 びちゃびちゃになるテント場。 記念写真は笑顔で撮れていて、救い!!! 下山!!! 終始、霧の中だった。 八ヶ岳。憧れの山であったが、これでは残念すぎる。そう、また来いってことなのだ。八ヶ岳連峰、最高峰の赤岳こそ登ったがまだまだ他の山、そして山小屋がある。それを楽しみに、今回はこれまでに。おわり。