Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

LC=相棒's のじじ~放談!

政府に「単純労働」と定義されかけた現場で働く人々の怒り!

2018.12.09 22:19

 NEWS ポストセブン 


 【転載開始】 


 ■政府に「単純労働」と定義されかけた 

 現場で働く人々の怒り 

 2018.12.09 


  11月2日の閣議決定された改正 

入国管理法案は、これまで高度な 

専門職に限られてきた外国人労働者

の受け入れを、いわゆる単純労働

分野にまで拡大するという大きな

変化をもたらすものだ。 

まず「特定技能1号」という新しい 

カテゴリを新設して広く受け入れる 

予定だが、この1号に入る見込みだ

と言われている農業や漁業、介護、

建設、造船、宿泊など14職種で働く

人たちから大きな反発が起こり、 

政府は、1号は単純労働ではなく一定 

の技能を持つ労働だと弁明に必死だ。 

だがいったん広まった怒りはなかなか 

静まらない。 

ライターの森鷹久氏が、「単純労働」 

で働く人たちの落胆と怒りについて 

レポートする。


 * * *** 


 「単純労働と言われて体が震えるほど

の怒りを覚えます。給与が安いことに

ついてはまだ割り切れる部分もありま

したが、その上単純労働などと分類され

て…。この国は若者や女性、さらに言えば

大多数の市民を奴隷同然に思っているの

ではないか と感じます」 


 埼玉県の高齢者福祉施設でケアマネージャー

を務める佐藤真美さん (仮名・三十代)が、

顔を紅潮させながら訴えるのは、政府が

閣議決定をした入管法改正案の中で、介護や

外食産業 など14業種が“特定技能一号”と分類 

されたからだ。 

この分野に就労する外国人労働者の受け入れ

を拡大させ、我が国で深刻化している労働者

不足を解消しようという試みだが、

単純労働者を受け入れると明らかにしたあと

に発表したため、この新分類は単純労働と

いうことだという理解が広まった。  


 当然、改正入管法については、野党だけで

なく与党内からも拙速だと疑問の声が噴出。 

こうした反応に対応しようと、政府は当初

「特定技能1号」は単純労働ではない、と

必死に説明するが、まさに詭弁そのものだ

と筆者には 見える。  


 たとえば、農業や漁業では現行の外国人

技能実習生制度が、事実上 の外国人単純

労働者受け入れとして機能してしまって

いるのは、 取材をすれば嫌というほど実感

する。 この分野はかつて、いや、つい 数か月

前までは"単純労働"とカテゴライズされ、

実習生以外の 外国人が就労することは禁止

されて いた。 条件や待遇の悪さに失踪して

行方不明 となる外国人研修生も珍しくない

ため 「現代の奴隷制度ではないか」との 

指摘が相次いでいるが、この現行制度の

見直しを置き去りにして、新たに外国人 

労働者を受け入れることになるというのが

実情なのだ。 


 本来なら"単純労働"者は受け入れ られ

ないが、一号労働であれば "単純労働者"で

はなくなる…そんな 思惑がアリアリと透け

て見えるのでは ないか。 


 当然、様々な場所から批判が出ている。 

すでに多くの外国人技能実習生を受け入れ

ている、茨城県内在住の農業・ 丸井修司さん

(仮名・50代)が怒りの声を 上げる。 


 「現状の技能実習生制度は、はっきり 

言って“奴隷”みたいなものです。しかし、

彼らがいないと我々の仕事も成り立たない。

彼らも給与が低いことをわかっているから、

レクリエーションを増やしたり、食事を

ふるまったりして、なんとかお互いの関係

を保っているが、これ以上は限界。ギリギリ

で乗り切っているのに、今度は 実習ではなく

外国人労働者を受け入れですか。要は、安く

使える外国人を増や して、もっと安く、早く

野菜やコメを作れ ってことでしょう? 

そんなことされたら、うちのような農家は

もう限界です…。  野菜もコメも、ただ作れ

ばいいってもん じゃない。いいものを作る

には時間もかかるし知識も、技術もいる。

そもそも単純労働とされてきた私たちの仕事。

特定技能うんぬんと下手な言い換えをする 

前に、政治家や役人がやってみろと…。 

せめて我々の農産物が適正な価格で流通して

くれれば、実習生にも適正な給与が支払われ

るし、国民の生活も よくなる。金持ちや政治家

が、もっと儲けようと我々を奴隷化しようと

しているの ではないかとすら感じる。これだけ

は 許せない。農業は国の基幹産業なのに、人が

来ないし不人気だという事実を、どうして

もっと重大な問題として受け止めてくれないのか」  


 農家にとってしてみれば、特定技能 云々と

いう前に、産業が持続できるかどうかの瀬戸際に、

更なるコストダウン化を迫られているとしか思え

ないという のが本音だ。 

すでに一部では「奴隷のよう」と報道されている、

外国人技能実習生の存在。 

そんな彼らの実情を顧みずして新たな 外国人を

呼び込むというのは、丸井さんにとっても大変な

苦痛なのだ。


 しかしである。今の我が国において、 

本当に労働者は足りないのだろうか?  

確かに、首都圏のコンビニや牛丼店に行けば、

外国人が働いていない店を探す のが難しい

ほどである。 

そんなに日本人が足りないのかと思う 一方で、

失業者やニートの数が減っているとの声も聞か

れない。 

外国人を受け入れなければならぬほどの

“人不足”の裏には、何か事情があるのではないか? 


 都内の中堅私大で常勤講師を務め 男性は、

政府の労働力についての主張と、 

何年も身の回りで見てきた就職活動に悪戦苦闘

する現実の学生たちとの違いに、大きな違和感

を覚えている。 

というのも、農業や漁業、介護に医療といった

分野に興味を持つ学生は決して少なくないにも

関わらず、いざ就職活動になると、若者は

これらの仕事を選択肢から外す。 

激務な割には収入も低いことがわかると、

 興味はなくともそれなりの給与がもらえる 

業種になんとなく就職。 

そこからあぶれた若者が、農業漁業、 介護職

に就業するかといえば、そうでもない。 


 今回の入管法改正の閣議決定、そして14業種

を「単純労働」と解釈させて否定しなかった政府、

役人の姿勢こそが、まさに若者をこれらの業種

から遠ざけているし、さらに本当に"人不足"や

 "労働者不足"といった問題が存在するのか、

今こそ再考するべきだと話す。 


 「今回、指定された14職種は学生にとって

も人気がないものばかり。介護 にしても農業、

漁業にしても、決して単純作業ではなくやり

がいも高いはずなのですが、いずれも給料が

低く激務の為に、将来性が見えないからです。 

また、そもそも人出不足は本当か、ということ

を疑うべきではないでしょうか。就職率は高い

水準ですが、みな給与には不満がある。 


 学生が就職してもすぐに辞めて フリーター

やニートになる場合、ほとんどが"働いても

仕方ない"と絶望するから。外国人労働者を

受け入れる前に、今回単純労働とされた職種

に携わる人々の給与を上げて多くの日本人を 

呼び込む、といった政策になぜもっと 力を

入れないのか。現在、日本国内 の外国人労働者

は現在128万人です が、完全失業者は162万、

ニートは 2017時点で71万人とされています。 

これら約230万の人々が、安心して働ける環境

があれば、わざわざ外国から人を連れてくる

必要はない。国の基幹産業である農業漁業、

そして今後 絶対に必要な介護職などの業界で

働く人々に関して言えば、国が主導して人を

呼び込む必要がある。これは、多額の宣伝費、

ロビー活動費を使って外国人人材を呼び込む

より、早く、そして安価にできることではない

でしょうか? 


 それなのに、日本人失業者や若者 の雇用対策

をおざなりにして、 新たに安く使える外国人材

を受け入れ ようとするなんて、場当たり的としか

言いようがありません。14業種を“単純労働”と

思わせたままにして怒られて、慌てて特定技能

は違うと言い出すのは、まさに政権や政治家が、

国民をナメている証左。介護も農業も、我が国

にとってなくてはならない重要な仕事」 


 政府は閣議決定から2週間以上が 経ってから、

新たに創設される在留資格で受け入れる労働者

に単純労働者は対象外との見解を示した。 

そして「受け入れ外国人」の給与水準を日本人

と同等かそれ以上にと、企業側に要請する方針

だそうであるが、それならばなおさら、いま国内

で暮らす日本人の失業者達が働ける環境を整備

した方が建設的ではないのか。 


 入管法改正が閣議決定される直前の10月29日。 

朝日新聞には「外国人労働者を“人”として受け

入れるべき」との社説が掲載された。

同胞の日本人ですら単純労働の “ロボット扱い”で

軽視しているとしか思えない我が国の政治家たち。

失業者やニートなどの若者は、すでに切り離され

たとも言ってよい。 

それでも新たな労働力としてやってくる外国人を、

同じ人間だとして受け入れるなどという雰囲気が

作り出されるというのだろうか。 

疑問に思うのは筆者だけではないだろう。 


 【転載終了】 

 ************************* 


 >・・・まず「特定技能1号」という新しい 

カテゴリを新設して広く受け入れる予定だが、

この1号に入る見込みだと言われている農業や

漁業、介護、建設、造船、 宿泊など14職種・・・

 

 これを単純労働と決めつけるなら、ここに

政治家も入れてもいいように思いますね。 


 なんせ、「バカでも務まる仕事は、政治家しか

ない」と言われています から。 


  どこかの大臣がいい例ですよね。 


 あ、トップか!