学び方を学ぶ「経験学習」とは?
先日、契約先で実施した、「ミニ研修会」。
無事に終了しました。
本人達から、「このような取り組みは継続的にしたい」との意見がありました。
そもそも、今回の研修は、「いかに、現実の実務に結び付けて、課題図書(『まんがで身につくPDCA』)の内容を読み取って実践できるか」という視点で実施しました。
そんなタイミングで、ふだん確認のために「辞書」のように使っているこちらの本に、こんなことが書かれていました。
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○ 『企業内人材育成入門』(中原淳 著)
“ 学び方を学ぶ経験学習モデル
~ 1980年代後半、コルブが提唱する「経験学習」という概念が、ビジネス分野で注目を浴びた。
その理由は、この概念が学習を「知識の修得と、その応用」とは見なしていないことにある。
コルブにとって学習とは、知識を受動的に覚えることではなく、「自らの経験から独自の知見(マイセオリー)を紡ぎだすこと」である。
そして、このような学習観に基づき、コルブは実践・経験・省察・概念化という4ステージからなる「経験学習モデル」を提唱している。
~ 【省察のステージ】として行う研修では、自分自身が埋め込まれた状況から一歩抜け出す必要がある。
そのためには、学習者とは違った視点からの問いかけができる他者の存在が役立つ。
それが、近年注目を浴びている“ファシリテーター”である。 ”
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今回、まさに私は司会役(≒ファシリテーター)として進行しました。
当初は、「知識の修得と、その応用」(学習転移モデル)として、考えていました。
ですが、実施した内容は、まさに上記の【省察のステージ】としての研修だったかもしれません。
要するに、現場の皆さんが「経験」した成功や失敗等のエピソードから、独自の知見(マイセオリー)を抽出することを援助する。
次回以降は、このことを明確に意識して、対象者が学び方を学べる「経験学習」につながるようにサポートしたいと思います。