アートで感じる見えない世界(ART in スクール1時間目)
5月25日(土)、岡山大学にて、岡大教育学部の教授が高校生を対象に授業を行う「ART in スクール」が開催されました。「ART in スクール」とは、日常と自然を楽しむための驚きの体験、STEAM教育の〈A〉のおもしろさ、自分自身と世界とのつながりなどについて、大学の先生と高校生が一緒に考える連続セミナーです。昨年に引き続き、今年も各日程で様々な教科の授業が企画されています。
この日の1時間目は清田哲男先生による美術の授業。テーマは「アートで感じる見えない世界」です。
まずは、画用紙の上に好きなようにクレヨンを走らせてみます。時間は5秒!
描き終わったら、今度はその時の気持ちを、「自分だけの言葉で」他の人に伝えてみます。
世界に一つだけの身体で感じた、自分にしかない感覚を大切にしていきたいと思った時間でした。
次は、この世界に存在しない、新しい「動詞」を考える活動。へさる、ぱゆう…など不思議な言葉が次々と生まれます。考えた動詞の動きを実際にやってみて、その時に感じた気持ちをクレヨンで表しました。
どんなに新しい動詞や動きを考えたとしても、それらは今までの経験や記憶がもとになっているということを学びました。
最後は、「匂い」を色や形で表現する活動を行いました。受講者には4種類の匂いのうちのどれか1つが割り当てられ、それぞれ嗅いだ時の感覚を画用紙にクレヨンで表します。
その後、画用紙に描かれた絵を頼りに「自分と同じ匂いを嗅いだ人」を探し、同じ匂いで集まってグループをつくるというワークに挑戦しました。
答え合わせをしてみると、想定とは全然違う結果に…。世界の感じ方や表し方は人によって違うということに改めて気づかされました。
終わった後はみんなで感想を共有しました。この授業を通じて、身体を使って見えない世界を表す「アート」の魅力を体験することができました。
だるま