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企業の“想い”を届けるシゴト。PRライターなら、探していた“働きがい”が見つかるかもしれない~複業・フリーランスを志す人向け オンラインイベントレポート~

2018.12.10 02:53

2018年11月14日、another life.と、itty selection Inc.は「企業の“想い”を届けるシゴト」として、共催オンラインイベントを行いました。その内容を、PRライターのEri Inoueがレポートします!

このイベントでは、2010年にPRに出会ったitty selection Inc.代表取締役のかみむらゆいさんが登壇。


PRやPRライターを知って、“探していた働きがい”を見つけていただこうというイベントです。国内・海外から「PRとは何か」、「人に喜んでもらえるシゴト」をしたい!と思う人たちが参加しました。



憧れる人が増えている「PRライター」とは?

イベントは、参加者の自己紹介からはじまりました。東京、関西、沖縄、ドイツ……オンラインならではの多くの場所から参加者が集い、映像とチャットを使用した交流がスタートします。

まずは、ゆいさんのPRライターというシゴトを創るまでの経緯をご紹介くださりました。


かみむらゆい(以下、かみむら):最初の就職は、大手アパレル企業でしたが、ファッションの専門スキルを身に着けたい・英語を学びたい・実力主義の場所にいたいと思い、ニューヨークへ行きました。そこでPRというお仕事を知り、ファッションPRのお手伝いをすることになったんです。

でもファッション以外のPR学びたいと、ニューヨークにある日系NPO法人や出版社、クリエイターチームのPRも手がけるようになりました。ニューヨークで約2年を過ごし、帰国後はIT系のPRカンパニーに就職しました。


そのなかで、PRの業界にはライティングのスキルが絶対に必要だと感じました。もともとPRとライターは両極端にある職業なんです。

たとえば、「新しい商品をつくったので載せてください」と、新聞社の方に記事にしてもらいたいとします。記事にしてもらおうとするのがPR、ライターは受け取った情報を記事にすることがお仕事です。


でも、Webが主流な時代になってから、記者さんを通さずに、自分たちでWebサイトやSNSなどで、直接お客さまに情報を届けることも重要になりました。

そこでPRをする人は、ライティングもできるようにならないと、情報を届けることができなくなるのではないかと考えていました。

PRカンパニーに2年勤めたあと、フリーランスのPRプランナーとなり、さらにPRライターという肩書きをつくって活動をはじめました。


***


この話をお聞きして、PRライターって今の時代だからこそできる仕事であり、今後もどんどん必要とされていく仕事なんだなと学びました。



ただ読者に知ってもらうだけではない!PRライターとWebライターの違い

PRライター誕生の背景に参加者たちは感心し、次は参加者の意見も交えてWebライターとPRライターの違いについて教えていただきました!


かみむら:そもそもPRって、なんだかご存知ですか?


参加者:企業や新商品が出たときにその価値と企業の想いをお客様に伝える中間の立場なのかなと思っています。


参加者:Public Relationsの略と聞いたことがあります!


かみむら:そうですね。パブリック(=公)とのリレーション(=関係)を築いたうえでの売上げを目指すものがPRになります。わかりやすくいうと、たとえば「商品を1000個売る」という目標があったとして、売りきったら終わりではないのがPRの世界です。

どういうことかというと、その商品を買った人がどういう気持ちになるか。本当に「買ってよかった」「また買いたい」と思っているのかというところまでを指標にするのがPRなんですね。


本質的に世の中をよくしているのかどうかまでを考えられる人が、PRパーソンには向いていると思います。

Webライターとの違いは、質のいいコンテンツをつくれるというのが1つの指標です。それは、文章力があるとか、感動させられるということだけではなく、まずは、Googleの傾向やデジタルマーケティングのトレンドも把握していること


それから、読者が求めている情報をしっかりと伝えてあげられる構成力とか、この記事1本と出会ってこういうリアクションをしてほしいという想定までしているだとか。

さらには「売りたいからこの記事を書く」ではなく「ファンになってもらう」ために、企業と読者の関係構築を踏まえて記事を作れるのがPRライターだと思っています。


***


PRの知識と視点を持ち、企業の届けたい想いをしっかり理解し、届けたい読者が受け取ったあとの気持ちを考え、心を動かす。そして関係を構築することがPRライターなんだなと、ますますPRライターというシゴトに誇りと尊敬をいだきました。



PRライターだからこそ、リモートワークでも関係構築できる!?

その後もPR業界のことや、PRライターについて教えていただいたあと、参加者からPRやPRライターについての質問がたくさん寄せられました。最後に、PRライターとしてのやりがいについて、お話ししていただきました。


参加者:PRライターのやりがいについて聞きたいです。


かみむら:お客さんに喜んでもらえることはもちろんですが、PRライターだからこそ自由な働き方が実現しているのかなと思っています。これは、自分にとって、1つの大きなやりがいですね。

自分の会社が東京にあるのに、私よく出張しているんですね。夏は福岡に1か月いたり、9月にもニューヨークに2週間いたりしました。あと、昨年末は3か月ハワイに住んでいました。

自分だけじゃなく、うちには20名以上PRライターとして所属していますが、地方や海外に住んでいる子たちもたくさんいます。

メンバー同士が顔を合わせなくても、どんどん関係が深まっていくんですね。それができるのは、PRライターだからこそではないかなと思っています。


それぞれがPRライターだから「相手に届けたい」っていう想いとか、言語を使いこなせる、自分の感情を言葉で表現できている子が多いんです。だからこそ、リモートワークできていると感じています。


***


私も、ゆいさんのもとで働いています。私は兵庫県に住んでいて、直接お会いしたのは1回だけ。ほかのメンバーの方で直接お会いした人はほぼいないですが、ゆいさんをはじめ、みなさんをとても信頼しています。

それはPRライターのみなさまであり、自分がPRライターだからこそだったんだと思うと、このシゴトをしていてよかったと感じました。



レポートを終えて:Eri Inoue

登壇してくださったゆいさん、参加者みなさま、それぞれ違う場所からオンラインでの交流でしたが、とても内容のある充実した講座でした。この講座をとおして、PRライターのこれから先の可能性の幅広さを感じました。

そして、PRライターとしてたまたまご縁あってゆいさんのもとで記事を書いていますが、今後活躍していくために1番の近道を通っていたんだということを改めて感じました!

これからもPRの知識をさらに会得しながら、PRの視点を持って、自分の記事を通してたくさんのつながりを大事にしていきます。


これからもitty selectionでは、フリーランスやPRライターというキャリアをめざす方々を応援するイベントを開催します。

また、2019年1月からの「第3期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座」のエントリーもはじまりました!PRライターを目指す人は、チェックしてみてください。


広報・PRプランナー&PRライター養成講座、エントリー受付中!第3期・2019年1月開講

(執筆:PRライター Eri Inoue)