痛みや症状は敵ではない
私はもともと理学療法士として病院に勤務しながら患者さんのリハビリをしていました。
私自身、陸上の推薦で高校に入りましたが、けがも多くリハビリに通いながら走り続けていたこともあり、その道を選んだというありがちな動機からのスタートでした。
自分が理学療法士になり、患者さんの根本治療を目指して休み返上でたくさんの研修会に参加し、名だたる先生方の講義を聞き、技術を習得してきました。
そしてそのころ、私は20代にして、50肩を両肩ともに発症していて、患者さんよりも肩が上がらない状態だたので研修会でデモンストレーションの被検者として、名だたる先生方の治療を受けることができました。
確かに、その治療を受けた直後は方も上がるようになりました。しかし、その後数日すると肩はまたすぐに上がらなくなるという現象を繰り返していました。
その経験もあり、慢性疾患、さらには外傷性のもの以外の症状の根本的な原因は、身体構造(筋肉や骨、関節など)にはないのではないかという思いを持っていました。
そこで、身体機能へ影響を与える栄養や心理に目を向け勉強を始めました。
まだ、そのころの私は痛みや症状を取り除くためにはどうしたらよいのだろうか?いう思考回路の中にいました。
しかし、患者さんの根本治療を目指し学び始めた心理学や栄養学の講座で、ヒプノセラピーに出会い、自分がいかに自分の人生を生きていなかったかということに気づかされ、自分の生き方を取り戻していくうちに、身体的な治療は一切していないのに、いつの間にか肩が普通に挙がるようになっていったのです。
そヒノセラピーを通して、私は自分自身の身体の声を聴き、向き合うことで、その肩が私にずっと伝えてくれていたメッセージに気づくことができました。
私の肩は私自身に
『多くのことを背負いすぎる必要はない。手放していいんだよ!』
『もっと自分の欲しいものに手をのばしていい!』
『自分が望むものをつかみ、引き寄せなさい!』
『自由になりなさい』
ということを伝えるために、肩を重くし、手を伸ばすことを制限し、つかみ引き寄せる筋力を発揮できないようにして自由を奪ってくれていたのです。
今あなたが手を伸ばそうとしているものは本当のあなたが手を伸ばしたいものではないよ!
今あなたが、つかもうと頑張っているものは本当のあなたが望んでいるものではないよ!
いまのあなたは背負う必要のない責任を肩に乗せて、不自由な生き方をしているよ!
気づいて!!!自分の声を聞いて、もっと自由に生きていいんだよ!!!
って、肩の痛みや症状は私に叫び続けてくれていたのです。
自分の身体は、自分の味方です。
だって自分自身ですよ。冷静考えて、敵なわけないじゃないですか。
身体はあなたの望みを叶えようといつも、あなたのために働いてくれています。
だけど、身体は話すことができません。
だから、何かを伝えたいときに体は痛みや症状としてあなたに何かを伝えようとしてきます。
だから、排除しようとするのではなく、ただ取り除こうとするのではなく、身体があなたに何を伝えようとしてくれているのか聴いてみてください。
私は身体の声に気づくことができ、それから一度も五十肩を再発し肩が挙がらなくなったことはありません。
そして、身体が伝えてくれたメッセージのおかげで自分らしい人生を取り戻すことができました。
あなたの身体はあなたの味方です。痛みや症状は体の声、耳を傾けて、心を傾けて身体とのコミュニケーションを始めてみてくださいね☆