息子がマイコプラズマ肺炎になった話
ジャカルタは雨季に入り、高い湿気とどんよりとした空模様が続いています。
そんな中、息子がマイコプラズマ肺炎にかかってしまいました。
2歳8ヶ月の息子にとっては、
これまでで1番辛そうな病気をジャカルタで経験し、インドネシア医療を体験したので、治療、検査、症状含めて忘備録として残しておきます。
◆マイコプラズマ肺炎
以下、専門サイトより一部抜粋
参考サイト:感染症予防接種ナビ:マイコプラズマ肺炎
《マイコプラズマ肺炎》
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。
《どのように感染するのか》
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。
《症状》
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。
多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。
◆2歳8ヶ月の息子の場合
我が家の息子の場合、症状はこんな感じでした。
・午後から上がる39〜40度の高熱(7日間)
・しつこく続く咳
・食欲不振
7日間と長く続いた高熱と、解熱後もぶり返す不安定な体調、しつこく続く咳の症状・・・
発症から1ヶ月近く経とうとする現在もまだ完治には至らず、咳が残っていて長い体調不良に体力も落ちて、とても本調子とは言えない状況です。
スクールもまる3週間も休むことになってしまいました。
高熱が出ていた時には、
軽い気管支肺炎になっていたようで、マイコプラズマ肺炎の中でも、もしかしたら症状は重めだったのかと思います。
《不安の多いジャカルタの医療・・・》
発熱2日目には病院へ行き、
医師からは気管支肺炎のような症状と言われ、原因特定のために肺のレントゲンと血液検査で採血をすることに。
しかし、
この採血でジャカルタの医療レベルに不安を感じずにはいられない出来事に直面。
なんと、
今回の病気中で採血を3回失敗され、
合計4回 採血
するはめになったのです...
1度目の採血は、
『血が足りなかったので、マイコプラズマの検査ができません。』
と言われ再採血。
まさかの事態でしたが、検査してもらわないと判断できないので嫌がり泣き叫ぶ息子を抑えながらの2度目の採血。
それでもなんとか終えて、検査結果を待っていたら、2回目も検査ができなかったとの連絡。
息子が動いたからなのか、採血した血は検査には使えなかったようなのです。
その日は血液検査を諦め、結局原因がはっきりとは判明しないまま高熱は5日目突入。
(初診でマイコプラズマ肺炎の可能性は高いとの診断だったので抗生剤は処方されてました)
薬を飲んでいても熱が下がらず、5日目の夜には息子の様子もぐったりさが増してきていたので不安になり夜間救急へ。
再び血液検査を受けるべく採血することになったものの、3度目の採血も血が足りなかったとのことでまた失敗。
やり直した4度目の採血でようやくマイコプラズマの血液検査ができたのでした・・・(既に発熱7日目)
※マイコプラズマの検査結果が出るのは採血後3日〜5日。結局、正式に判明したのは解熱後でした。
ちなみにジャカルタの病院での採血は3本分も血液をとります。
担当した看護師さんは採血があまり上手ではなさそうな印象で、針を刺したままグリグリと血管を探し、腕を揉み、血を取るという見るからに痛そうなやり方。
息子はこれで完全に病院がトラウマになってしまいました。
原因特定のための採血に、無駄な労力と時間がかかり、症状がなかなか治らないことも重なりジャカルタの医療に対して不安しか感じませんでした。
《苦い抗生剤での治療・・・》
マイコプラズマ肺炎の治療では抗生剤を処方されました。
この抗生剤、7日間必ず飲み続けないと菌が退治できないとのことで指定期間の服用が必須でした。
シロップ状のこの抗生剤、なかなか苦いようで最初こそ飲んでくれたものの、3日目には完全拒否!!
説得しても全く聞いてくれず、医師に相談して別の抗生剤を試すことに。
それでも苦戦するので、
・ヨーグルトに混ぜてみる
・牛乳に混ぜてみる
・りんごジュースと混ぜてみる
などなど、説得とごまかしごまかしでなんとか飲ませていました。
あとあと知った事実で、
薬の種類によってはみかん果汁と組み合わせると効果が薄れるもの、牛乳やヨーグルトと合わせると効果が薄れるものなどあるようで、まさにこの全ての組み合わせをやってしまっていたことに激しく後悔。
みなさま飲み合わせにはくれぐれもお気をつけください。。
その後、症状は抗生剤を飲んでからすぐには熱は下がらなかったものの、発症8日目についに解熱。
が、安心したのもつかの間、
翌週には症状がぶり返して再び7日間の抗生剤を飲むこととなったのでした。
抗生剤、本当に効いてくれてると信じたいです。
《長引く病気に家族も共倒れ・・・》
息子の長引く激しい咳には、
さすがに家族感染は避けられず、2週間目には家族全員が咳をしてる状況でした。
わたしもマスクで必死に対策したもののダウン。わたしも下の娘も咳に加えて発熱してしまいました。
幸い1日、2日で熱は治ったものの喉が痛いのと咳と鼻水がズルズルと2週間ほど長引き中。
母娘はマイコプラズマ肺炎とは診断されませんでしたが、何かしらウイルスをもらってしまったようです。
いまは急いで日本から仕入れたクレベリン(空中殺菌剤)を気休め程度に部屋に置いて藁にもすがる気持ちで悪化を阻止しています。
《はじめて過ごす雨季のジャカルタ》
毎年この時期は日本に一時帰国していたので、今回はじめて過ごす雨季のジャカルタ。
見事に家族全員雨季の洗礼を受けることになってしまいました。
周りの友人やその子供たちもみんなが体調を壊していて、雨季の洗礼とは想像以上でした。
・デング熱
・アメーバ赤痢
・インフルエンザ
・手足口病
あげたらキリはないですが、いろいろな病が流行るようなので、蚊よけや手洗いうがいを徹底してどうにか健康に過ごしたいものです。
とりあえず、
我が家は息子の年内のスクールも終了したので、年末にかけて少しずつ体調を回復させて年内には完治を目指せたらと思います。
空気の綺麗な街に行きたい・・・
医療の信頼できる国に住みたい・・・
切実にそう思った出来事なのでした。
みなさまもどうかどうかお気をつけください。