京都産業大学は何故強くなったのか・・
恒例の京都ラグビー祭(2024.5.26)、快晴の西京極競技場(別名は何度聞いても??)は満員の観衆で埋め尽くされました・・と言いたいところですが、意表を突く観衆の少なさで少々淋しい思いの「同志社大学対京都産業大学戦(春季関西学生トーナメント)」となりました。
もっとも意表を突く・・と言う表現は少し的外れで、「同志社ファンは案の定少ないなぁ」というのが正直な感想です。
と言うのも既にその傾向は、昨年秋シーズ初戦の立命館大学戦の敗戦以降の応援者数に如実に現れていましたし、今年の同志社ラグビー祭の来訪者数を見ても大変淋しいものがありました。正直に申し上げれば、ファンの同志社ラグビー離れは着実どころか急速に進んでいます。
弱い同志社を見たくないと言うのが同志社ラグビーファン偽らざる心境なのですが、昨季の公式戦7戦全敗を受けて、何とか地獄から這い上がろうと言う「心意気」が新体制に微塵も感じられないからでもあります。これがファンの同志社ラグビー離れの主因の一つだと理解しております。(20年続いた牛一頭募金も今年が最後となりましたし・・。)
おっと、冒頭からボヤキばかりでテーマがねじ曲がってますね。この混迷極める同志社に対し、京都産業大学は上げ潮の一途であります。今年も天理大学と関西優勝を争うであろうことは、衆目の一致するとこであります。恐らくは、大学選手権連続4回準決勝進出も極めて現実的ですし、あわよくば全国初制覇も決して夢物語ではありません。羨ましい限りです。
京都産業大学が全国一級レベルに達したのは、私は「伝統的京産ガラパゴスラグビー」から脱したからであると考えております。
思えば、もう6~7年前になろうかと思いますが、私が関西大学秋季Aリーグの同志社対京産大の試合の見どころをDRFCの(確か)掲示板に以下のように記載しました。(5chより引用、長文御無礼)
<11/5 Vs.京都産業大学戦の見どころ>(2017.11.1掲載)
京都産業大学の戦法は、単純明快である。自陣からでも敵陣からでもスクラムに拘り、徹底的なモール、ピック&ゴー戦法でネチネチとしたフォワード戦で臨む。正直、京産大のスクラム、モールは強烈で、一級品である。同志社の遥か上を行く。
しつこく何度も何度もラックサイドを繰り返し狙い、相手のあせりや消耗でミスを誘う、面白くも何ともない「大学ラグビー」だけに通ずるガラパゴス戦法。ただ、これが嵌れば実に強いが、嵌らなければ脆い。
隙あらば、バックスへ大きく展開するミエミエ戦法だが、練習量とフィジカルに裏づけられているせいか、凡人には理解不能な妙な自信を持っているところが、京産大の強さだ。
日本ラグビーの発展に寄与する余地は全くないと思われるが、厳しい練習に裏付けられた信念の戦法だ。少なくとも関西大学ラグビーには通じるであろうが・・。
敵陣で相手ペナルティを誘い、正確で長いタッチキックとラインアウトモールで得点するのが標準的な攻め方で、何度も何度も練習を重ねテ来たと思われる。千年一日繰り返して来たワンパターンの戦法ながら、精度が高く嵌れば強力な攻撃法でもある。
同志社がこのネチネチ戦法に付き合うことなく、フォワード・バック一体となった展開ラグビーが可能となれば勝利利が見えてくる。そのためには、相手ボールスクラムを如何に少なくし、如何に耐えるかがポイントとなるだろう。
予めスクラムでの劣勢を織り込み、速い球出しでスクラムをまともに受けず、大きく展開すれば同志社の勝利は揺るぎない。絶対にフォワード戦に長々と付き合ってはならない。
ウィングに大きなスペースで幾度も球が供給されれば、同志社の大勝も見えてくる。何れにせよフォワード戦がカギだが、同志社はフォワード戦に変に拘る必要はない。
同志社大学にとって、負ければ大学選手権出場が絶望となる試合。勝つしかない試合であり、背水の陣で臨むしかない。強力バックスを擁する同志社は、フォワードの健闘如何が勝負の鍵を握る。球が大きく動けば同志社の勝ち。ネチネチフォワード戦が継続すれば京都産業大学の勝ちか・・・。
残り3試合、終盤に入った同志社の大学選手権進出を占う大一番である。ゲームプラン優劣が勝負を分ける試合となりそうである。 (F)
いや~、7年前の文章とは言え、核心を突いたなかなかの鋭き「銘文」ではありませんか!(←根拠無き自画自賛、誰も褒めてくれないので・・)
当たってるなぁ、当時の京都産業大学のラグビー部は明らかに関西ローカルのガラパゴスラグビーでありました。観戦していて、私にとっては長時間何やらフォワード廻りでゴチャゴチャやってる面白くもい糞もないラグビーでした。当文章は、一部で炎上したようですが、今でもご随意に~と言った感じを抱いております。(←また、炎上?)
京産大が、このままその伝統的戦法を継続してくれれば、怖くも何ともないチームだったのでしょうが、京産大にとって大きな革命的転機が到来します。何十年も同大を育て上げて来たO監督の退任です。(←乞うご容赦)
その後(確か)吉田監督を経て、今や智将と言っても良い廣瀬新監督が就任されました。これにより従来のガラパゴスラグビーは一掃され、伝統的なフォワードの強みを生かした懐深い全方位展開ラグビーが花開いたと私には見受けられました。そのベースとなったのは、毎年2名くらいずつ入部を果たした「留学生の存在」が極めて大きいということは否めないところだと思われます。その留学生一辺倒の戦略でなく、バランスの良いフォワードバック一体となったラグビーが京産大の強みとなり、全国優勝時の天理大学と酷似しつつあります。
留学生の導入は、授業料を除いても4年間で一人1000万円を下らないコスト(←根拠希薄な想像)を要するでしょうから、同時にラグビーを戦略的スポーツと位置付ける学校当局の大きな決断があったものと想像してしまいます。
掛かる経緯は、5月25日の一回生マッチ(D0:50K)、5月26日の春季大学トーナメント(D7:43K)を見ても、同志社サイドからはため息が出るほど如実に開花しておりました。
A戦は、ご覧の通りですが、一回生マッチでも、有力選手が大量入部(京産大)したとはいえ、何で5月のこの時点でかくも大差が生じるのか不思議なくらいであります。既に練習量、技術指導、栄養管理に大きな格差が生じているように思えてなりません。(涙)
敢えて申し上げれば、前監督が無茶苦茶したから今の低迷は今後も長らく続くんだと、現首脳陣が自らの(昨年の)責任を放棄しているように邪推してしまいます。地獄から這い上がろうと必死にもがき苦しんでいる姿とは思えないと・・ひねくれ者の「老獪同志社ラグビーウオッチャー」は見てしまうのです。(←我ながらエビデンスなき妄言ですねぇ‥)
どうもライジングサンの京都産業大学ラグビーに同志社ラグビーが追い付くには、体制整備後、早くとも5年は掛かると思われます。かくして不振が続く今年の西武球団の様に早急に体制を一新する必要があります。
今の体制を早急に改革する必要が、明瞭に傍目からも伺えます。炎上覚悟で申し上げれば、学校職員の担当といった「まやかし」では、永遠に追い付かないことでしょう。全同志社ラグビー人の「結集」が早急に望まれます。今年は、良い選手が揃ってると思われるだけに実に無念・・であります。
5月25日の対京産大B戦・一回生マッチに、京都市北部の京産大グランドをコロナ後初めて訪問しました。ここで、はたまた、びっくり。京産大ラグビー部生のしっかりとした来校者への挨拶対応。ここでも同志社は負けておりました。
5月26日の西京極、試合中、スマホ見たり隣とおしゃべり三昧の同志社学生観覧席に対し、ちょっとガラが悪いものの一体となった応援の京産大の学生観覧席、ここでも同志社は負けておりました。この傾向は、全国優勝を果たす前の天理大に酷似しております。ことによるとことによるぞ(全国優勝)と思わせる京都産業大学ラグビー部。「ガバナンス」が隅々まで浸透しているさまが周囲からもひしひしと感じられました。一見些末なところに、ガバナンスというものは顕れるものです。「一事が万事」ということであります。
「強いチームは佇まいが違う」ことを長年蓚酸をなめて来た爺ちゃんは良く知ってるのです。それを嗅ぎ分ける知恵を持っとるんですぞ・・・。エヘン!(信憑性が薄いけど) (F)
(注)写真は、文中の内容とは全く関係ありません。当文章は、さいたま69個人の根拠無き邪推であり、戯文です。信用されませんように・・・。ご意見は、人間関係を損ないますから、棺桶に片足突っ込んでる爺やには不要です。(F)
(以上)