梅紋
おはようございます。
高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食
に関する古書のセレクトショップ、お味噌や
発酵食品中心のカフェ、テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
木曜から始まった、牛ノ戸焼メイン特集或い
はミニ個展。ご好評頂いておりまして、お買い上げ頂きました皆様ありがとうございます
!お取り置きや通販のお問い合わせもありが
とうございます!
牛ノ戸焼の染め分けは、医師で鳥取の新作民
藝のプロデューサー吉田璋也の指導によって
生まれたということはよく知られたところで
す。元々は伊羅保釉×黒釉だったものが、緑釉
×黒釉になったことで格段にモダンにスタイリ
ッシュになり、90年近く経った今も古びるこ
とがありません。そして新作民藝の、鳥取民
藝のシンボル、アイコン的な存在となっています。
ちなみに今回の特集にはその伊羅保釉の器も
2点のみですがございます。
梅文もまた牛ノ戸焼の代表的な柄の一つ。
早々に旅立っていってしまい、残りはタイト
ル画像の徳利が残ってるのみですが。
先日鳥取に行った時に、鳥取民藝美術館の学
芸員さんから興味深いお話をお伺いしました
。吉田璋也が牛ノ戸焼窯元を指導した際、当
時描いていた柄の中で止めさせたものもあっ
たとのこと。柄を絞り込むことによって、そ
の一つ一つの柄を描く回数が増え、精度が上
がる効果を狙ったもの。新作民藝とか、吉田
璋也プロデュースとかって言うと、新しいモ
ノを産み出すというイメージがありますが、
絞る、削る、というディレクションもまた創
作だなぁと思います。
ビジネスにおいても、日々決断の連続、積み
重ねですが、何をやるかと同じぐらい、何を
やらないかを決めるのも重要ですよね。テマ
ヒマももちろんそうで、特にコロナ禍には、
お店としての存続の為に色々なことを考えま
したが、でもそれはやらないということも多
くありました。役職とかは重要では無いです
が、恥ずかしげもなく笑、自らを一応プロデ
ューサーと名乗ってるので、改めて絞る勇気
も要るなぁとも。
テマヒマは6月初日の今日もこの後11時オープ
ンで皆様のお越しをお待ちしております。ラ
ンチの11時半、12時のご予約は5組で残り4席
となっています。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!