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マヤ

『W旦那+(プラス)』 はじめてのおつかい23 三代目妄想劇場 特別編

2018.12.13 23:00

「た…隆臣くん、ケーキが斜めになってるよ‼」



陽翔の父がベビーカーを止めた。



紙袋の片方は陽翔が持ったままだ。



隆臣「むいむい…」



隆臣はその場にしゃがんでアスファルトを横断していた青虫を捕まえた。



「陽翔、そーっと紙袋を下に置こうか💦」



陽翔「下に置いていいの?」



「そっとだよ💦」



陽翔「はぁい♪」



地面に置かれた紙袋を陽翔の父が素早く持ち上げた。



「お家で中開けてみないとどうなってるかわかんないけど、完全に斜めになってたよね💦」



隆臣はお構い無しに青虫を指で掴んだ。



マンションでは臣と隆二が、

「出たぁ!!!虫拾った💦」と絶叫している。



陽翔の父は前に抱えている赤ちゃんに手を添え、もう片方の手でケーキを持ちながら中腰になり覗きこんだ。



「あ‼揚羽蝶の幼虫だね!」



陽翔「寒いのに歩いてたの?」



陽翔も隆臣の隣にしゃがんだ。



隆臣「むいむい、こんなとこじゃ危ないよ」



隆臣は青虫を手のひらに乗せて優しく撫でている。




隆二「撫でてる💦」



臣「ぎゃああ💦」



モニターにはカメラマンが物陰からズームアップした丸々太った青虫が映し出されている。



D「お…落ち着いて下さい‼」



臣「連れて帰ってくるぞ!!!」



隆二「どーしよう💦」




陽翔の父は隆臣の優しい気持ちを察したように言った。



「道の真ん中にいちゃ危ないもんね。隆臣くん助けてあげたんだね」



隆臣「そーなのよ。どーしよう、おいちゃん」



陽翔「お家持って帰るの?」



隆臣「パーパが怖いって逃げちゃうね、むいむいどーしゅる?」



「パパ達苦手なのかな?」



隆臣「ダメなのよ」



陽翔「かぁわいいのにね」



隆臣「でしょ?むいむいがんばってるのよ」



「隆臣くんはホントに優しい子だね。自然に帰してあげた方がむいむいも喜ぶと思うな」



隆臣「そーなの?寒いのに?」



「蝶々になったらおもいっきりお外を飛びたいだろうね」



隆臣「…そーだね。ニャーにゃもいるし、パーパもおとーしゃんも、きゃあっていうし」



「あの木の根元に放してあげたらどーだろ?」



隆臣「おいちゃん、ケーキ見ててくれる?」



「いいよ、陽翔も隆臣くんについてってあげなさい」



陽翔「はぁい♪たぁくんいこっか?」



隆臣「ひーしゃん、じゃあお手てかして」



陽翔「つなぐの?いいね♪」



隆臣は片手に青虫を乗せて陽翔と手を繋ぎ歩き始めた。



陽翔の父が二人を見守っている。



大きな木の側に立つ直己めがけて進んでいく。



直己「こ…こっちに来るぞ💦」



つづく