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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

未来を生きる子ども達に伝えたい、できることをもっとできるようにすることの大切さ

2018.12.21 13:05


まずは以下の図を御覧下さい。


ええ、ええ。こちら子どもの落書きではありません。勉強の図です。


この内容や図自体は、過去に多くの先生方がもう何度も言ったり書いたりしていることを生徒に説明しただけなので、今更特段どうこうということではありません。


本日、この図を使いながら僕が伝えたいのは、「できないことをできるようにする」というのが勉強だけど、「できることをもっとできるようにする」というのも勉強なんだよね、ということ。


「何を当たり前のことを!」「そりゃ只の言葉遊びみたいなもんでしょ」と思われる方もおられると思いますが、ちょっと説明していきますね。




載せた図の左から見ていきましょう。この図の流れをご存じない方もいると思うので、ちょっと丁寧に説明していきます。


左側部分の「解いて丸付けをする」という部分ありますね。端的にいえば、多くの場合、ここは勉強ではありません。ただの確認作業になります。


よくここで「頑張って勉強したなぁ」という子がいますが、実はそこではその子のレベルはほとんど上がっていません。経験値あんまり入らないですからね。ここで止まらずに先へ進みましょう。


そこから道は2つに分かれていますね。下の道、「間違い直し」の道は、レベルアップの王道です。


「できなかったことをできるようにする」その瞬間に、あなたのレベルは一つずつ上がっていきます。


ですから、ある意味、間違った問題というのは宝の山。間違いを嫌がる子はやっぱり多いですが、その意図と目的を理解して、間違いを愛し(愛さなくてもいい)、間違い直しを徹底的にやった子はやっぱり伸びも早いです。


間違った問題たちというのは、自分にとって最高の問題集になりますからね。成長への鍵はいつも大体自分の中にあるものです。


前述した通り、この道が「勉強」の王道。ここを愚直にやっていくことが、目標達成の近道になります。




ただ、その道は結構険しいです。


突き進むには、エネルギーが必要になってきます。頭や身体のエネルギーはもちろん、心のエネルギーも。


勉強が苦手な子は、多くの場合、そんなエネルギーたちが足らずに、間違い直しが上手にできません。


月並みな言い方ですが、「やればできる」のに「やらない」わけですね。


問題を解く時にそもそも問題文を読んでいなかったり、見た瞬間に「わかんない」と言ってみたり、答えがすぐ出ないことに耐えられなかったりするエネルギーが弱い子は、得てして良い間違い直しはできません。


だから、なかなかレベルが上がりません。レベルが上がらないということは、目標達成できないということです。




そこで重要になってくるのが、本日の主題である「できることをもっとできるようにすること」です。


これは例えば、(方法がわかっている)計算のスピードを上げたり、自分一人で解ける問題の解き方を誰かに説明したり、並び替えでできた問題を英作文で書いたりするということです。


これは「間違い直し」よりも直接的な成長に結びつきにくいですが、その分、大きな利点があります。


その一つが、成功体験を積みやすいということ。


そして、成功をベースにしているので、とっつきやすいということ。そんなにエネルギーを使わなくても取り組めるということですね。


これを実施することで、差し引きどんどんエネルギーが貯まっていきます。




ただし、ここでの注意点は、適切な問題の設定が難しいということ。


例えば、中3が九九を何回繰り返しても、経験値も成長エネルギーもちっとも貯まりません。でも、人間は弱い生き物ですから、十分なエネルギーや目的がないと、こんな風なことをやってしまいがちです。


自分にとって、ちょうどいいレベルの問題を設定すること。これがなかなか一人ではできないんですよね。


ただ、近くに良き指導者がいれば、この問題を解決することができます。


適切な問題設定の下、適度な成功体験を積みながら経験値とエネルギーを貯めていけば、いつか間違い直しも余裕に、もっと困難な問題にも自ら立ち向かっていけるようになります。


だから、「できることをもっとできるようにすること」は大切なのです。


特に受験期は、目的意識が明確になりますから、勉強が苦手な子も、経験値とエネルギーを貯めて、大きくレベルアップするチャンスです。


人生で一番レベルアップする冬にしましょうね。




最後に少しだけちょっと先のお話を。


今の社会で求められているのは、万能型のゼネラリストではなくて、特化型のスペシャリストだと言われています。


そうは言っても、個人的な所感だと現代の日本ではまだまだ「万能型がイイ」って文化が強い気がしているんですよね。できるところよりも、できないところに注目されてしまう感じ。


でもきっと、今の子どもたちが生きる未来では、今よりずっとスペシャリストが求められていることでしょう。これだけ容易く世界が繋がれるのですから、できないことは誰かやAIに任せればいいわけですからね。


その中で大切なのは、自分の強みを伸ばすこと。ぐんぐんぐんぐん伸ばして、一番になること。あなたができることを、もっとうまくできるようにすること。その方法を知っていることです。


そんな未来にも、「できることをもっとできるようにすること」の精神は活きてくるはずです。余談でした。




あ、「いや、広義で言えばそれだって、「できないことをできるようにしている」ってことだからね」というご指摘は勘弁してくださいませ。わかりやすく分けてみました。


この考え方がどこかで誰かの参考になれば幸いです。




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