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かなかなや魂のずれととのへる

2024.09.30 11:56


五島高資先生の句集『星辰』(角川書店)をいただきました。すぐにでもお礼の記事を書く必要があったのですが 霊現象で 書籍を開く氣持ちにもなれませんでした。5年余りの 死と隣合わせの閉籠り生活が一段落し、ようやく書籍を手にする次第です。


帯の一句は 「春星へかよふ寝息となりにけり」です。 

春星は「星辰」を連想させ「心臓の鼓動をかえす銀河かな」の句を連想させます。

では銀河とは?

寝過ごしてひとり降り立つ銀河かな 五島高資 の句への岡田耕治先生の鑑賞があります。

「俳句大学」創刊号。寝過ごさないよう、時間に遅れないようにすることが、社会で生きる上での基本だと教わりました。だから、寝過ごしてしまったこと、遅れてしまったことに象徴性が与えられることはほとんどありません。しかし、ここには寝足りたときの心地よさと、過ぎてしまった時間へのあせりと、それを超えた自在さがない交ぜになっています。この国の人々は、銀河にこの身を出会わせることによって、このように自らを保ってきたのです。

 

もしかして銀河も宇宙も内なる世界といえるのではないでしょうか?


和多志たちの誰もが内なる地球を持っていると言われます。

たとえば地球には5大陸、6海があるように 人体には五臓六腑があり、四季があるように四肢があります。

地球には12ヶ月があるように人体には12経絡があり 365日があるように人体には365の経穴があります。

ヒーリングとは内なる地球の命と息吹を取り戻すことです。言葉を変えると 脳に記憶された否定的な感情をリリースし、統合し、フィジカルボディ、エネルギーボディ、スピリチュアルボディのバランスをとり、自らを回復する営みです。

命のベース、地球を大事にしたいものです。


五島先生との出会いの句

花ダチュラ地球の回る音聴けり  高資 

2017年9月12日 ·の投稿記事 花ダチュラ地球の回る音聴けり  高資 は五島先生との出会いの句です。

この句に触れた時の和多志の感想をフェースブックから拾い上げてみました。

「慟哭します。穂を垂れる実りの稲とは真逆のイメージです。花は皆光に向かう感じがしていましたが・・・私に何ができるのでしょう?思春期、ニヒリズムの淵で胎児のように体をまるめ、息を止め、苦しみをやり過ごした姿とダブります。」

その時は「地球の回る音」を「轟音」と受け取っていました。多分「地球再生のため 地球に飲み込まれてゆく霊魂(ベヌー鳥)の痛み」が重なったからだと思います。

まさに魂のずれが生まれたようです。


かなかなや魂のずれととのへる 高資 

「かなかなや魂のずれととのへる」必要があるようです。カナカナのなく季節に和多志は生まれました、死と再生の記念日(誕生日)こそ 「かな?かな?」と自らを問う時かもしれません。 

ひぐらしの声は戦争の痛みを連想させます。和多志は 終戦直後、広島と長崎の中間点で受胎しました。

Facebook相田 公弘さん投稿記事 相田一人によるみつをの書の解説です。「ひぐらしの声」

ああ 今年も ひぐらしが鳴き出した ひぐらしの声は 若くして戦争で死んだ ふたりのあんちゃんの声だ そして 二人のあんちゃんの名を 死ぬまで呼びつづけていた 悲しい母の声だ そしてまた 二人のあんちゃんのことには ひとこともふれず だまって死んでいった

さびしい父の声だ ああ今年も ひぐらしが鳴き出した  みつを

相田一人

父・相田みつをはよく「いのちの詩人」と言われますが、その原点は二人の兄の戦死です。

「戦争」という作品があります。

「どんなに理屈をつけても戦争はいやだな 肉親二人わたしは戦争で失っているから」というもので、父の作品には珍しくストレートに感情を露わにしています。

父は6人兄弟の3番目で、長兄次兄は相次いで戦死しました。

著書「いちずに一本道いちずに一ツ事」で「兄の戦死」という章をもうけています。

昭和16年8月31日、次兄の戦死の報せが届きました。

あんなに頼りにしていた次兄はもうこの世にいない、それは大きな衝撃でした。

あの時から父は生、死、命とは何か、自分はどう生きればいいのか真剣に考えるようになったそうです。

みつをの母は、名誉の戦死だからと昼間は気丈に振る舞いましたが、夜、家族だけになると祭壇の写真に向かって泣き叫びました。

戦争がいかに残された家族に影響を及ぼすか、父は体験しているからよくわかるのです。

後日届いた戦友からの手紙によると、朦朧とする意識の中で次兄が残した最期の言葉は

「戦争というものは人間がつくる最大の罪悪だな」でした。

この言葉がいのちの詩人を誕生させたのです。

作品「ひぐらし」は、子どもの死に悲しむ両親のことを詠ったものです。

みつをの父は嘆き悲しむ母とは対照的に、息子たちの死について何も語らずに死んでいきました。この詩はわが子に先立たれた男親の父の思いをみつをが代わりに綴ったものです。

いのちをテーマにしたたくさんの作品を残し、父は67歳で亡くなりました。

「自分の番~いのちのバトン」はその集大成です。


Facebookごとう 孝二さん · 投稿記事「アンパンマンのマーチ」

特攻で亡くなった弟のためつくった歌(やなせ たかし)

そうだ うれしいんだ 生きるよろこび  たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて  そんなのはいやだ!今を生きることで 熱いこころ燃える  だから君はいくんだほほ笑んで

そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ 胸の傷がいたんでも ああ アンパンマン

やさしい君は  いけ! みんなの夢まもるため なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ

わからないままおわる そんなのはいやだ!忘れないで夢を こぼさないで涙  

だから君は飛ぶんだどこまでも そうだ おそれないで  みんなのために  

愛と勇気だけがともだちさ ああ アンパンマン やさしい君はいけ! みんなの夢まもるため 時ははやくすぎる 光る星は消える  だから君は行くんだ ほほ笑んで

そうだ うれしいんだ 生きるよろこび  たとえ どんな敵があいてでも

ああ アンパンマンやさしい君は いけ! みんなの夢まもるため