Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

古本屋ブックスパーチ | 鹿児島の古書店 | 古本の買取承ります

2024年6月4日(火)

2024.06.04 13:20

2024年6月4日(火)晴れ


あまり眠れなくて身体が重い。今日は適当にこなそう。

午前中はネット受注の発送と店内外の掃除を済ませてから天文館図書館へ向かう。

気分を変えて集中したいため図書館で読書。

持参した『鳥と港』を40ページほど読み進める。

佐原ひかりさんの過去長編3作品で共通して僕が気になった点は、他者表象の仕方をかなり意識して書いているところ。

諸作品の主人公が、自分のことは「こういう人」という固定的な見方をしてほしくないと思うわりに、他者に対しては固定的な見方をしてしまう。

自分自身が、他者に対して固定的な見方をしていたと気づくことによって、物語が強く揺り動かされる展開となっている。

ここら辺の他者表象の取り扱い方というか描写の仕方が人類学にちょっと近いなと思っていた。

今作では主人公がまさに大学院まで行って文化人類学を専攻していたという設定であり、加えて他者表象問題の重層化をキャラクター造形の方であくまで自然にさらっと描写していて凄いなと思った。この先も読むのが楽しみ。

開店が遅れてはいけないのでほどほどに読書を切り上げて自店へ戻る。

今日も今日とて閑古鳥が泣き止まないなか買い取った本の値付け作業を進める。

まあお客さんが来ようが来まいがやらなくてはいけないことは山積みで、本の整理はまだまだ控えているので、本がなくならない限りはやることはあるかと開き直って仕事が行えるような気はする。

今日もまた持ち込みの買取がきた。4月5月の買取は全然だったけど今月に入ってから続くなあ。

売上がないなか支出が出るのはきついけれども買える時に買っておかねば。本を買うのも仕事だ。

とはいえ人気が全然ないのはモチベーションに支障をきたす。

お隣のカフェで個人的にかなり好きなメニュー「苺ヨーグルトスムージー」を注文。

苺の在庫がもうじき切れるらしくいつまでメニューにあるか分からないというのもあり、味わえるだけ味わいたいという気持ちが先走る。

好きなものを摂取すると気分も上がり再度作業に集中。

昨日と今日買い取った本の整理をあらかた済ませることができた。

ただネット出品が全然できていないのと溜まっているタスクもあるので、明日か明後日は定休日だけど半日ずつでも出勤して仕事をこなそうと思う。