GiftedHero_01_支配人のシロヘビ
2024.06.06 12:10
僕の
好きなものは、
キラキラ輝く
笑顔です。
それも
あなた方、
大人の。
子供の季節を過ぎた
僕らは、
いつの間にか手にした
たくさんのものを
抱えて
生きていますから、
「いつだって
無邪気に笑って」
というわけには
いきません。
時に
無慈悲な社会に、
搾取され
削り取られ、
心の枯渇を
感じることも
あるでしょう。
ですが、
そんな
傷や穴ぼこが、
淡い色のシロップで
満たされたような
気持ちになる瞬間が、
あなたにも
きっと
あるはずです。
まるで
魔法に
かけられたみたいに、
微笑みが漏れる
そんな時が。
僕は
この劇場を、
柔らかな
魔法の館にしたい。
訪れた人の、
心の隙間を
埋めてあげたい。
そんな気持ちで、
劇団
「Dream performers」
を立ち上げました。
そして
この惑星の全土から、
素敵な魔法使いを
集めたのです。
きっと、
ご満足
いただけるはずです。
みなさま、
劇場へようこそ。
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「さあ、
間もなく開演です。
どうぞごゆっくり
お楽しみください。」
劇場支配人のシロヘビは
そう告げると、
静かに一礼して、
舞台を去りました。
ここは
王立劇場「月・長調」。
舞台袖には、
幕開けを待つ
「Dream performers」
の団員たち。
搾取され
枯渇した民衆の、
えぐられた
心の隙間を、
キラキラの
魔法で
満たすのが
彼らの仕事です。
しかし、
彼ら自身の心は
どうでしょうか。
魔法の素は、
何なのでしょう。
格違いのクリオネは、
一口水を含んで、
じっと
舞台を
見つめていました。
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